『レインボーシックス シージ』YEAR5シーズン2「Operation Steel Wave」の詳細が発表。Amaru大幅強化や感知アラーム実装など
Ubisoftは5月19日、『レインボーシックス シージ』YEAR5シーズン2「Operation Steel Wave」の詳細を発表した。新シーズンでは「Ace」と「Melusi」、2名の新たなオペレーターが登場。また民家のリワークやAmaruの大幅強化、新ガジェットの追加などが実施。さらに一部の武器やオペレーターのバランス調整もおこなわれる。
まず新オペレーターについて。「Operation Steel Wave」では、攻撃側オペレーターにAceが。防衛側オペレーターにMelusiが参戦する。Aceはノルウェー出身の元救急医。現在はKaliと同じナイトヘイヴンに所属する。同オペレーターは、固有ガジェットに「S.E.L.M.A.アクアブリーチャー」を所持。水圧カッターが仕込まれたシリンダーを投てき、もしくは設置し、対象のオブジェクトを破壊することができる。特に壁を壊す際の挙動に特徴があり、壁にガジェットを用いると、時間経過とともに3段階に分けて穴が空けられていく。これは補強壁に対しても有効であり、ThermiteやHibana、Maverickに次ぐ新たなブリーチ役としての活躍が見込まれる。
もう一方のMelusiは、南アフリカ国防軍からやってきた防衛側オペレーター。獣医として大成した経歴をもつ。固有ガジェットには「バンシーソニックディフェンス」を所持。近くに寄ると超音波を発するガジェットを壁や床に設置し、一定範囲内の敵の動きを鈍くすることができる。さらに同ガジェットは、Maestroのイーヴィルアイと同じく防弾仕様。爆発物もしくは近接攻撃でしか破壊できない。ただし超音波の発動について、壁や床越しの敵には反応しないようだ。一方、壁や床に一か所でも穴が空いている場合には必ず反応するという。超音波の効果範囲はかなり大きく、敵位置の探知やスピードダウン効果による時間稼ぎに有用なオペレーターとなりそうだ。
なお今回AceとMelusi、両オペレーターのロードアウトも公開されている。所有武器やステータスは以下のとおり。
・Ace
―メインウェポン AK-12/M1014
―サブウェポン P9
―ガジェット ブリーチングチャージ/スモークグレネード
―ステータス アーマー2/スピード2
・Melusi
―メインウェポン T-5 SMG/SUPER90
―サブウェポン RG15
―ガジェット インパクトグレネード/展開型シールド
―ステータス アーマー1/スピード3
「Operation Steel Wave」においては新オペレーターの追加のほか、民家マップのリワークも実施される。『レインボーシックス シージ』発表時のトレイラーにも登場し、今や本作を象徴するマップのひとつとも言える民家。このたび大幅に増築され、外装・内装ともに生まれ変わるようだ。具体的には、2階南側に新たな部屋が追加。外側にはベランダも設置される。一方2階北側には、旧作業室および旧バスルームをつなぐ廊下が新たに加わる。そのほか1階部分にAVルームおよび音楽室が追加されたり、地下の船オブジェクト付近の壁が破壊不可になったりと、見た目だけでなく戦闘環境も大幅に変わるリワークとなるようだ。
さらに新シーズンでは、防衛側オペレーターのガジェットに「感知アラーム」が登場。1人につき2つ所持する同ガジェットは、Valkyrieのブラックアイのように投てきし、マップ内の好きな場所に設置可能。ガジェット名のとおり、敵がアラームの起動範囲内に侵入すると警告音が鳴り響く。サイズが小さく見つかりづらいため、ラッシュ狙いの敵チームや裏をとる敵への対抗ガジェットとして優秀な効果を期待できそうだ。なお感知アラームを所持するオペレーターは以下のとおり。
・Castle
―インパクトグレネードと入れ替え
・Rook
―有刺鉄線と入れ替え
・Tachanka
―展開型シールドと入れ替え
・Caveira
―防弾カメラと入れ替え
・Mira
―有刺鉄線と入れ替え
・Goyo
―インパクトグレネードと入れ替え
・Wamai
―有刺鉄線と入れ替え
・Oryx
―防弾カメラと入れ替え
以上のほか、「Operation Steel Wave」の開始と同時に実施される各種オペレーターや武器に向けたバランス調整の内容についても今回明かされている。オペレーターについては全12名を対象に、所持武器や固有ガジェットの性能が調整。なかでも注目すべきはAmaruの強化だろう。具体的には、ガラフックで突入する際のスピードが上昇。またフックを窓に引っ掛けた際、突入前にバリケードが破壊されなくなる。バリケードの破壊は、突入と同時にキックでおこなう仕様に変更されるようだ。さらに突入直後における操作不能時間の短縮や動作の改良、そしてハッチを介した上階への移動において、落とし戸の破壊が不要になるなど、大幅な調整が図られるようだ。開発元によると、これまでのAmaruには存在感の薄さが見られたという。今回明かされた性能の強化は、より奇襲に特化したオペレーターとして存在感を高めるために実施されるとのことだ。
Amaruのほかには短期間でバフとナーフを繰り返してきたYingや、もっとも近くに実装されたOryxなどが調整の対象に含まれている。Amaruを除く各オペレーターの調整内容は以下のとおり(公式デザイナーノート)。
・Alibi/Maestro
―ACS12の弾薬を散弾からスラグ弾に変更
―ダメージが27から41に増加
―ダメージ減少距離を18メートルに設定
・Zofia/Ela
―GRZMOTマインとKS79コンカッショングレネードの影響を受けたときのマウス感度の変更を削除
・Echo
―Echoのソニックバーストからカメラのロールエフェクトを削除
―コンカッション効果を10秒に変更
―コンカッション状態の画面のビネットエフェクトの度合いを変更
―バリスティックシールドをインパクトグレネードに変更
・Finka
―仲間の蘇生後に受ける基本HPが5から30に増加
・Kali
―P226 Mk5をSPSMG9(ClashのSMG)に変更
―低速爆薬ランスのフューズタイムを2.5秒から1.5秒に減少
―CRSX 300の射撃時の画面の上向きを軽減
・Kaid/Nomad
―Nomadの装備にPRB92を追加
―Kaidの装備にLFP586を追加
・Oryx
―防弾カメラをセンサーアラームに変更
―壁に突撃したときに受けるダメージを10から5に減少
―OryxのMP5にアングルグリップを追加
・Ying
―カンデラの数を4から3に減少(PC版では実施済み)
そのほか今回の発表では、ランクマッチの仕様変更や新要素アタッチメントスキンについても触れられている。ランクマッチの仕様に関しては、参加に必要なクリアランスレベルが30から50へと引き上げられるようだ。また最高峰のランクにあたるチャンピオンになるための条件も一部変更。5,000以上のMMRにくわえ、最低100マッチの完了が必要となった。アタッチメントスキンについては、新たな武器カスタム要素として新シーズンの開幕とともに導入されるようだ。アタッチメントごとに自由なデザインを設定することができるようで、新シーズンの開始時には全プレイヤーに3色のスキンが無料配布されるとのこと。
『レインボーシックス シージ』におけるYEAR5およびYEAR6のロードマップついては、今年2月に開催されたプレミアイベント「Six Invitational 2020」にて、すでに発表済み(関連記事)。その際にはYEAR5シーズン3から追加オペレーターが1人となることや、タチャンカの性能がリワークされることなどが明かされていた。「Operation Steel Wave」においてもAmaruの大幅強化をはじめ、多くのオペレーターに調整が入るとのことで、今後も既存オペレーターの調整に焦点が当てられていくことが予想される。なお前述した追加要素や変更点は、本日5月19日より『レインボーシックス シージ』のテストサーバーに実装されている。PC版を所有しているプレイヤーは、「Operation Steel Wave」にて生まれ変わる試合環境を確認してみてもいいだろう。