図書館バトルSLG『Library Of Ruina』Steamにて早期アクセス配信開始。奇妙な図書館を舞台に、ゲストを招待して本を集める『Lobotomy Corporation』続編


ProjectMoonは5月15日、『Library Of Ruina』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはSteamで、価格は2570円。日本語字幕にも対応。2020年12月の正式リリースを目指し、連載形式でのアップデートが予定されている。

『Library Of Ruina』は、超常現象や都市伝説、怪異といった常軌を逸した何かを管理し、電力を得るアブノーマリティ管理シミュレーション『Lobotomy Corporation』の続編であたる図書館バトルシミュレーションだ。本作の舞台は、消えた人間が肉の塊となって発見されたり、特異点研究の実験対象が誘拐されているという、都市伝説や奇妙な噂話の絶えない混沌とした都市の一角。招待されたゲストだけが訪問できる不思議な図書館だ。

主人公のローランは、ド底辺のフィクサーとして都市を生きてきた男。ある時、まだ誰も招待されていない図書館へ迷い込み、図書館の司書にして館長であるアンジェラに遭遇。紆余曲折の末、壮大な可能性の広がる図書館の司書としてゲストたちをもてなすことになる。アンジェラの目的は、都市に関する本を手に入れ、最終的にたった1つの絶対的な本を入手すること。本を入手する過程で、都市の暗闇に生きる住人たちの姿や、巨大な都市の物語が描かれていく。

ローランは、本を餌に招待状を送ってゲストを図書館へ招待。彼らを接待して、都市に関する本を手に入れる。接待時には、ダイスとページを使用し、RPG風のターン制バトルでゲストと戦っていく。まずダイスロールによって行動順を決定する。ページにはコストおよび攻撃/防御ダイスなど行動を示すダイスが複数設定されており、ページによって行動を選択。ターンが始まると、ダイスロールを行ってダイスの目に応じて行動の成否を判定し、ゲストの体力を削りきれば勝利だ。

ダメージには、体力ダメージ以外に混乱ダメージが存在し、混乱ゲージを削り切ると、1ターン行動不能となり、ターン開始時のページ入手も防げる。バトルの進行に応じて感情が高まると、幻想体(アブノーマリティー)ページを選択。幻想体ページには、覚醒ページと、ペナルティがあるものの強力な崩壊ページがあり、描かれた幻想体に応じたさまざまな効果が設定されている。また、ゲストを全員上手くもてなすことができれば新たな本が入手できるが、ゲストが試練に打ち勝つと招待するのに使った本が奪われてしまう。その際、司書もただでは済まないが、アンジェラが眠ることを許していないため、ゲームオーバーにはならない。

入手した本は、新たなゲストの呼び水や、燃やすことによる階の強化、司書の肉体となるコアページや、戦闘時に使うバトルページなど、多彩な用途がある。またバトル後には、本以外に肉体にしていたコアページの経験値も手に入り、バトルを繰り返すことで司書が強化。序盤から敵が強いため、ゲストの招待と本の収集を繰り返し、司書を強化しながら進むことになる。物騒だが同時に幻想的な魅力を持つ図書館は、雰囲気のある洒落たBGMにより彩られており、前作同様に魅力的な世界観をともなったやりごたえのある作品となっている。

現在収録されているのは、14のメインエピソードからなる3つのチャプター。司書の見た目やセリフのカスタマイズ要素なども用意されているという。5月29日から7月17日までは毎週アップデートが行われ、アップデートごとにストーリーエネミーが追加されていく予定だ。なお、現在日本語に設定すると一部文字化けする箇所が存在するものの、本作の日本語訳を担当しているアマノケイ氏のツイートによるとすでに報告済みで、対応予定だという。

Library Of Ruina』を手がけたProjectMoonは、大学でサークル活動をしていたメンバーが団結し、2015年1月に『Lobotomy Corporation』の開発をスタートしたスタジオ。本作では、前作『Lobotomy Corporation』の結末から続くアンジェラ、セフィラ、ローランの物語が描かれていくそうだ。『Library Of Ruina』は、Steamにて早期アクセス配信中だ。