MangaGamerは5月15日、Steam版『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編(Higurashi When They Cry Hou – Ch.1 Onikakushi)』の無料配布を開始した。雛見沢ウイルス撲滅キャンペーンとして、新型コロナウイルスが1日でも早く収束するよう願いを込め、現実に有効なワクチンあるいは治療薬が開発されるまでが無料配布期間となる。また、5月15日に同シリーズ本編最終話『ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編』のSteam版もリリースされているほか、いわゆる出題編にあたる「綿流し編」から「暇潰し編」までを75%オフで収録した「Hinamizawa Virus Bundle」も販売されている。
『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』は、独特の風習が残った日本の集落で繰り広げられる、疑念と盲信が織り成すミステリーホラーADVだ。舞台は、xx県鹿骨市にある架空の村雛見沢。昭和58年6月、あるきっかけから主人公の前原圭一は、人口2000人ほどの雛見沢村へ引っ越してくる。
かわいいものに目がない竜宮レナ、ボードゲームなどで遊ぶ部活を取り仕切る園崎魅音、いたずら好きの北条沙都子、古手神社の巫女である古手梨花。4人の少女と出会い、部活メンバーに迎えられた前原圭一は、雛見沢での新しい生活に馴染みつつあった。
しかし、ダム建設工事の跡地での出来事が契機となり、村に隠された事件を知ってしまう。腕がまだ1本見つかっていないという死体。綿流しの夜、1人が死に、1人が行方不明になるという不可解な連続怪死事件。ペタペタと、どこかから聞こえてくる何かの足音。前原圭一は村で起こっている出来事を知り、村への疑念を深めていく。
原作『ひぐらしのなく頃に』本編は、出題編4話と解決編4話で構成された、音と絵でテキストを彩った全8編からなるストーリーだ。一人称で語られる物語以外に、他の視点での出来事などを収録したTipsも搭載。8つの物語を通して、雛見沢連続怪死事件の真実が描かれる。Steam版では、英語やSteamの機能への対応以外に、新しい立ち絵が用意されている。なお、原作版の『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』も無料公開されている。
『ひぐらしのなく頃に』シリーズは、竜騎士07氏による同人サークル07th Expantionが手掛けたノベル作品。またMangaGamerは、国内の美少女ゲームブランドOVERDRIVEの代表bamboo氏が代表を務める、国内のノベル作品を英語圏に向けて販売しているパブリッシャーである。同氏は、雛見沢ウイルス撲滅キャンペーンを発表した動画内で、OVERDRIVEの新作『MUSICUS!』およびアリスソフト『ランス』シリーズの英語版リリースついても言及しており、今後Steamに登場するのだろう。『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』Steam版は、有効なワクチンあるいは治療薬が見つかるまで無料配布中だ。