『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』著しいビジュアル強化がうかがえる比較動画を海外メディアが公開。公式からは新要素も告知
任天堂が5月29日、Nintendo Switch 向けに発売するRPG『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』。海外メディア向けに先行してROMが配られているようで、さまざまなメディアからプレビューが届けられている。そうした中、Nintendo World Reportは5月13日、オリジナル版であるWii版およびNewニンテンドー3DS版との比較動画を公開している。なお、WiiやNewニンテンドー3DS版は、解像度そのものもNintendo Switchと大きく異なるので、留意して視聴してほしい。
動画冒頭では、巨神と機神が登場するイベントシーンを比較。本作で一新されたモデリングは、頭部から脚部まで、全身を通して立体的かつ繊細に描かれている。ハードウェア性能の向上によってザラついた質感が加えられ、青白く発光した武器が照らす光や赤みがかった目の光沢など、光源による陰影表現も美しくなっている。背景においても雲や水しぶきの質量や透明感が向上。また、画面に表示できるポリゴン数が上がったことで破壊表現も緻密に。総じて2神が相見えるイベントシーンは、オリジナル版以上に力強く迫力あるものになっている。
作中に登場する主要キャラクターや機神兵、そしてマップオブジェクトについても同様の質感向上がみられる。キャラクターのモデリングについては、『ゼノブレイド2』のようなアニメ調のレンダリングに一新。髪質は色鮮やかで緻密な表現になり、顔立ちがはっきりしたことで表情もより豊かになっているようだ。髪飾りや服の模様などの装飾も鮮やかになっており、装備の着せ替えもより楽しめるものになっているだろう。主要人物だけでなく、作中に一瞬登場するトンボの羽模様や朽ちた機神兵の錆びついたボディなど、細かな部分まで新たに描きなおされているのが分かる。またマップオブジェクトについても、壁や階段の質感が再構築され、テーブルに掛けられた布模様までアレンジされている。ここまでで本作におけるビジュアル面の変化は、単なるハードウェア性能の向上によるものだけでなく、手の込んだリメイク工程を経て造り上げられたことが分かる。
ビジュアルの向上によって、フィールド探索もさらに面白みが増すことだろう。本作のフィールドの広大さを象徴する一つであるガウル平原は、生い茂る雑草の質感や表示数が格段に向上したほか、遠方にある崖の岩肌がはっきりと確認できるまで美麗に描画されている。それらのフィールドでシームレスに突入するバトルにおいても、コマンドや状態を示すアイコン、エネミー情報やキャラステータス、ダメージ数に至るまで、各情報の視認性を大幅に改善。フィールドの臨場感と快適性の双方が向上したことで、戦略性の高いバトルもより楽しめるものになっていそうだ。
このようにオリジナル版から大きく生まれ変わった本作。先日までに判明していた情報(関連記事)に加え、2つの新要素を収録していることが公式から伝えられている。1点目が新たに追加される「タイムアタックモード」だ。このモードは、『ゼノブレイド2』の追加コンテンツとして配信された「チャレンジバトルモード」を彷彿とさせるもので、チャレンジバトルモード同様の赤いポータルが入口となっているようだ。名称のとおり、モードの課題はタイムアタック形式になっており、クリアタイムを基準として、チェインアタック使用回数や転倒回数、総回復量などのボーナス項目も加味されたうえで総合評価が下される。評価に応じて「ノポンクリスタル」が獲得できるようだ。
2点目は、タイムアタックモードの報酬となるノポンクリスタルの交換アイテムとして明らかになったもの。装備やジェムといったさまざまな交換アイテムが並べられるなか、新たな見た目の新装備が用意されている。白無地のタンクトップとステテコに、丸眼鏡と腹巻きを着用した昭和親父のようなラインの装備や、パイナップルヘアーのハワイアンなリキの装備など、ユニークなものが構えられているようだ。本作には、装備の性能はそのままに、好みの見た目に変更できる「ファッション装備」機能も搭載されている。オリジナル版をプレイ済みの場合でも、ユニークな見た目によってイベントシーンを新鮮に感じることができるかもしれない。
このように、ビジュアル面の強化や新要素が盛り込まれた『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』。ニンテンドーeショップでは、既にあらかじめダウンロードが開始されている。価格は税込6578円。本作は「2本でお得 ニンテンドーカタログチケット」(税込9980円)の対象ソフトにもなっており、チケットを利用すれば実質1588円分安く入手できる。チケットが余っている方やお得に購入したい方は、ダウンロード版の購入も検討してみてはいかがだろうか。