『Apex Legends』シーズン5「運命の行く末」のパッチノートが公開。ミラージュのリワークにマスティフ弱体化、ピースキーパー金武器化など


Respawn Entertainmentは5月13日、『Apex Legends』に向けた新たなパッチノートを公開。その中で、本日より開始されたシーズン5「運命の行く末」におけるアップデート内容の詳細が明かされた。新レジェンドであるローバの追加やマップ改変、そして複数のレジェンドや武器に向けて調整が施されている。

シーズン5「運命の行く末」では、新レジェンドとして女シーフのローバが参戦。自身の両親を殺したレヴナントに復讐を果たすべく、今回アウトランズの地に降り立った。アビリティとしては、戦術枠にワープ能力「盗賊の相棒」を所持。ブレスレットを投てきし、落下地点に瞬間移動することができる。パッシブには、付近のスーパーレアおよびレジェンダリーアイテムを壁越しに透視可能な「アイフォークオリティ」を所有。そしてアルティメットを発動することで、付近のアイテムをインベントリ内にテレポートさせる特殊デバイスを設置できる。このデバイスからは敵味方問わず、最大2つのアイテムを回収可能だ。

マップについては、今回新マップは実装されず、キングスキャニオンに大規模な改変が加えられる形となった。具体的には、これまでマップ南西に存在したスカルタウンが崩壊。またサンダードームも消失している。キングスキャニオンの象徴とも言えるロケーションが無くなったが、代わりにサルベージと呼ばれる新エリアが追加されている。このエリア周辺には、レアな物資やジップラインバルーンなどが設置されており、ガントレットとの間をスムーズに往復可能なフィールドとなるようだ。また地下層には、多くの謎が隠されているという。

マップ改変におけるもう一つの大きな点としては、マップ北東部に新たな土地が追加された。リレーと湿地が存在したエリアがオフショア・リグと呼ばれる自然地帯へと変貌。ここにはザ・リグや、キャパシターという名のロケーションが存在する。エリアの特徴としては、物資や移動先が豊富なことが挙げられている。ザ・リグからは中央の川、また研究所方面に続くルートも用意されているといい、従来の湿地エリアよりも多様な戦略が採れる地点として機能するようだ。さらにキャパシター周辺には複数のキャンプが設置されており、キャパシターは激戦区に向かう前の物資補給エリアとしても活用できるという。

レジェンドの調整については、今回8名のレジェンドを対象にその能力が変更もしくは調整された。変更・調整の規模はレジェンドごとに異なっているが、中でもミラージュの強化は見逃せない点だろう。今回ミラージュは、戦術・パッシブ・アルティメット、すべての能力がリワークされることとなった。まず戦術アビリティについては、生成するデコイの制御が可能に。持続時間は60秒。その間、生成したデコイは、自身(本体)の行動と同じ動きをする。間接的にデコイを操作できるようになったことで、よりおとりとしての役割が強化されたと言えるだろう。

アルティメットについては、クールタイムが180秒から60秒へと短縮された。さらに、こちらのデコイも前述の戦術アビリティと同様に、本体と同じ動きを真似るように。この能力は、昨年開催されたイベント「大晩餐会アーケード」における「ダミーの見せ場」モードでも見られたもの。全プレイヤーがダミーとなって戦う同モードでは、ダミーのアルティメットのひとつとして、操作中のダミーと同じ動きをするデコイを複数生み出せた。その能力がこの度、ミラージュにも備わったというわけだ。そしてパッシブに関しては、味方の蘇生中にも透明化する仕様に変更された。総じておとり役としての能力が大幅に強化されており、今回のアップデートにてミラージュの活躍の幅は広がったと言えるだろう。

そのほか7名のレジェンドの調整内容については、以下のとおり。

  • ブラッドハウンド
    – 戦術アビリティによるソナー検知時間が3秒から4秒に増加
    – 戦術アビリティのクールダウン時間が35秒から25秒に短縮
  • クリプト
    – ドローン展開中にバナーをpingすることで、敵の存在を仲間に警告できるよう
  • ライフライン
    – ライフライン専用の青サプライボックスの出現率が20%増加
    – 青サプライボックスの戦利品プールからノックダウンシールドを削除
  • コースティック
    – 味方がガスによる効果を受けないように変更(味方のコースティックのみに適用)
    – ドアの反対側からのガストラップの起動が無効に
  • オクタン
    – ジャンプパッドのクールダウン時間が90秒から60秒に短縮
  • ジブラルタル
    – ドームシールドの持続時間が18秒から12秒に短縮
  • パスファインダー
    – グラップリングフックのクールダウン時間が15秒から35秒に増加

以上がレジェンドの調整内容となる。次に武器の調整について見ていこう。シーズン5「運命の行く末」では新武器の追加こそないものの、今回多くの武器の性能が変更されている。特にマスティフの通常武器化が大きな注目ポイントとして挙げられるだろう。マスティフといえばこれまで、もっともレアな金武器枠に君臨していたショットガン。なんと今回のアップデートにて、金武器枠からは外されることとなり、通常武器の仲間入りとなった。それにあわせて性能のグレードダウンも図られている。具体的な調整内容は以下のとおり。

・散弾した際の弾のダメージ値が18から13に減少
・ヘッドショット時の倍率が2.0から1.25に減少
・散弾時の弾の広がりが拡大
・射撃速度が1.3から1.0に減少
・弾のサイズが縮小
・装弾数が4から6に増加

以上のほか、今回マスティフにはADS部分などにも変更が施されている。通常武器へとグレードダウンしたマスティフであるが、一方で最近のアップデートにて弱体化が重ねられていたピースキーパーは金武器へと昇格。それに伴い性能も強化されている。具体的には、再装填時間が1.2秒から0.9秒へと短縮。また弾が空の状態でのリロード時間も3.6秒から3.35秒に短縮している。さらに弾の広がりが抑えられ、弾のサイズはより大きく。マスティフとポジションを交代する形で、全体的に性能が強化されている。

そのほかの武器の調整内容については以下のとおり。

  • オルタネーター
    – マガジンサイズが16から19に増加
    – 拡張マガジンについて、レベル1が22発、レベル2が25発、レベル3が27発に変更
  • RE-45
    – ダメージ値が11から12に増加
    – リロード時間が1.74秒から1.5秒に、弾が空の状態でのリロード時間が2.12秒から1.95秒へと短縮
  • ハボック
    – 垂直・水平反動が増加
    – 初弾2発の反動が増加
  • センチネル
    – チャージに必要なアイテムがシールドバッテリーからシールドセル2個へと変更
  • ロングボウ
    – ヘッドショット時の倍率が2.15から2.1に減少
  • ウィングマン
    – ヘッドショット時の倍率が2.1から2.0に減少

そのほかアタッチメントについては、ロングボウとウィングマンにスカルピアサーが追加される。スカルピアサーといえば、ヘッドショットの倍率上昇効果が付与されるアタッチメント。シーズン3以降ゲーム内から削除され、その姿を消していたが、シーズン5にて復活を遂げることになったようだ。従来よりも装着時のヘッドショット倍率が上昇しており、ロングボウへの装着時は2.1から2.5へ。ウィングマンへの装着時は、2.0から2.25へと強化されている。ほかにも今回金アーマーにも調整が入っており、回復速度の上昇効果が削除された。その代わりに、シールドセルおよび注射器による回復量が2倍になる効果が新たに付与されている。

『Apex Legends』シーズン5「運命の行く末」では、これまで述べてきた要素のほかにもシーズンクエスト「壊されし亡霊」の実装や、新バトルパスの追加もおこなわれている。『Apex Legends』初の試みとなるシーズンクエストは、マップ内に設置されたトレジャーパックに含まれるチケットを利用することで挑戦可能なPvEコンテンツだ。チケットは1日1回入手(購入も可)でき、消費することでハントモードに挑める。ハントモードでは、1人もしくは3人で敵NPCと戦いつつ、与えられた目標を達成していく。そしてクエストを達成していくことで、特殊なアーティファクトを獲得し、アウトランズにまつわる謎を紐解いていくのだ。

大量の新要素の追加と多くの調整が実施される『Apex Legends』シーズン5「運命の行く末」。これまでのシーズン以上にさまざまな面が変化を遂げており、「運命の行く末」は新たな展開を強く感じられるシーズンとなりそうだ。なお今回公開されたパッチノートには、バグの修正やランクマッチにおける再接続機能などにも触れられている。より詳細な情報を知りたい方は、こちらのページを参照して頂きたい。