ファンタジー効果音作成ツール「DSP Fantasy」発売。プロシージャル生成によって、自由にカスタマイズできる商用可能な効果音素材

Tsugi合同会社は5月11日、ファンタジー効果音作成ツール「DSP Fantasy」を発売した。「DSP Fantasy」は、作成した効果音を商用作品を含めたゲームなどに利用できる効果音生成ツール第4弾だ。

Tsugi合同会社は5月11日、ファンタジー効果音作成ツール「DSP Fantasy」を発売した。価格は税込4900円で、対応プラットフォームはPC(Windows)。同社の製品ページ内から購入できる。

「DSP Fantasy」は、効果音素材集ではなく、作成した効果音を商用作品を含めたゲームなどに利用できる効果音生成ツール第4弾だ。本製品には、サウンドデザイナーが設計したサウンドツールが含まれており、このツールを使ってパラメータを設定すると、プロシージャル方式で好みの効果音が作成できる。

ツールの画面には、クリーチャー、ダンジョン、環境音、魔法など、ファンタジー作品向けの効果音が6つのジャンルに分けて約80種類のサウンドモデルが収録されており、サウンドモデルごとに個別のパラメータがある。たとえば、ダンジョンの宝箱の開閉音には、開けるタイミング/ロック部分のトーン/フタ部分のトーン/摩擦音のトーンといったパラメータが搭載パラメータをいじることで鍵を開けて宝箱の蓋を押し上げる瞬間の音を、好みのサウンドへカスタマイズできる。足音や雨音には地面の材質の設定もあり、細かなバリエーションも用意されているようだ。

ツールには、効果音の再生、セーブ・ロード、ランダムプレイ、ランダム幅によるバリエーションをもたせる自動作成機能も用意されており、動画では本製品に用意されているさまざまな効果音や、効果音の再生と共に波形が表示されている様子などが確認できる。また、「DSP Fantasy」には、Unity向けの機能として「効果音バリエーションファイル」と「バリエーションファイルを再生管理するC#スクリプト」のエクスポート機能があり、Unityでは自動生成した効果音バリエーションが使いやすくなっているようだ。

Tsugi合同会社は、データマイニング、機械学習、プロシージャル生成などの技術を活用したスマートツールを開発している会社。効果音生成ソフトウェアシリーズとしては、ゲーム・アニメ向けの「DPS Anime」、レトロ風ゲーム向けの「DSP Retro」、SF系の効果音を収録した「DSP Sci-Fi」を販売中。また、2つセットで30%オフになるバンドルが、一部制品には用意されている。

DSP Fantasy」は、税込4900円で発売中。同社の制品ページ下部には「作った効果音は、ゲーム・アニメ・映像作品など商用問わず自由にお使いいただけます。」と明記されており、表記通り自由に使えるのだろう。

サウンドモデルリストの一覧
・クリーチャー
コウモリ、ク、鳥、馬、ネズミ、クモ、野生の猫、オオカミ、デーモンドラゴン、ゴブリン、ゴーレム、植物、トロール、海獣、スケルトン、スライム、ゾンビ
・ダンジョン
扉、カギトラップ、宝箱、コイン、宝石、金品、鎖、転がり・摩擦、呼吸、布すれ、足音、鼓動、ぶつかり
・環境音
洞窟、炎、草、木、雨、川、岩石、海、雷、風
・アイテム
決定・戻る、選択、追加・削除、装備、増減、移動、購入・売却、使う
・魔法
風、魔法、出現、分身の術、光の矢、火炎弾、氷魔法、回復魔法、召喚、地獄、光攻撃、変化、防御、衝撃波、念力、水魔法、大釜、ポーション、スクロール
・武器
矢、弓、クロスボウ、マスケット、大砲、パチンコ、カタパルト、斧、短剣、こん棒、スピア、剣盾
Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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