個人開発者のhako 生活氏は5月6日、『アンリアルライフ(UNREAL LIFE)』Nintendo Switch版を5月14日に発売すると発表した。価格は2400円。あらかじめDLを5月7日0時に開始し、5月7日から13日までの期間は2000円で購入できる。なお、本作はSteamでのリリースも予定されているが、まずはNintendo Switchでリリースされるようだ。
『アンリアルライフ』は、少女と信号機が知らない街を探索する、なぞ解きアドベンチャーゲーム。主人公のハルは、モノの記憶を読み取るサイコメトリー能力を持つ、記憶喪失の少女だ。ある時、人間との無線通信が可能な信号機AI「195」に道路で倒れていたところを助けられ、行動を共にするように。過去の記憶のカギは、脳裏に残っていた「先生」。自身の記憶を取り戻すため、能力を駆使してモノの記憶を読み取り、先生の痕跡を辿っていったところ、あるアパートの向こう側には不思議な夜の街が広がっていた。記憶喪失の少女と信号機のAIによる、知らない街を巡る冒険が幕を開ける。
ゲームパートでは、ハルを操作して不思議な夜の街を探索。モノのキオクを読み取る能力を使うと、オブジェクトの持つキオクが画面に映し出される。現在と過去を見比べることで、スイッチの位置など現在のヒントが得られるようになっている。また、カバンの中の青い本、ドアの向こう、知らない海など、ハルの持っている記憶や情報を考え、整理するシステムも搭載されているようだ。。そのほか、能力に頼らずプレイヤーのひらめきによってなぞを解いたり、ギミック操作を間違ってしまった場合には発見ができるように設計されているという。ギミックを解きながら、信号機と共に夜の街を進み、少しずつハルの過去やなぞが明らかになっていくのだろう。
本作の特徴は、繊細なドットで表現されたグラフィックだ。ハルが冒険する夜の街は、彼女の視点から描かれるイベントシーンまでピクセルアートによって構築。幻想的で不思議な彼女の物語が、細かなドットによって紡がれていく。過去作では、優しい世界観とテキストでプレイヤーを独自の世界に誘ってきたhako 生活氏。ビジュアルとシナリオによって、優しいセンチメンタルな世界を描き出すことだろう。
本作を開発したhako 生活氏は、個人ゲーム開発者で、ピクセルアーティストとしても活動している。本作は、元々PCおよびiOS/Android向けの作品として開発がスタート。2018年の発売が予定されていたが、2019年6月にNintendo Switchへの対応が発表され、今回最初にNintendo Switch版がリリースされることになった。同氏の過去作としては、スマートフォン向けドット絵倉庫番パズルゲーム『ColorFinder』が無料公開されているほか、Twitter上などでは『アンリアルライフ』の世界を描いた大きなピクセルアートや動くドット絵などを公開している。同氏のTwitterでは、あらかじめダウンロード開始まで、順次情報が公開されていくそうなので、本作の情報や美麗なドットが見たい方は、同氏のアカウントをチェックしてみるといいだろう。
Nintendo Swich版『アンリアルライフ』は、5月14日発売予定だ。