終末日常ADV『A Space for the Unbound 心に咲く花』今冬国内発売へ。90年代インドネシアの田舎で過ごす“世界の終わり”
パブリッシャーのコーラス・ワールドワイドは本日、インドネシアの開発スタジオMojiken Studioによる、世界の終わりと向き合う青春日常アドベンチャーゲーム『A Space for the Unbound 心に咲く花』の日本での発売を発表した。発売時期は今冬を予定している。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/PlayStation 4/Xbox Oneで、Nintendo SwitchおよびPlayStation 4向けにはパッケージ版の発売も予定しているという。また、国内販売の発表とともにSteamで無料配信開始されたプロローグ版については、本日から日本語へ対応している。
『A Space for the Unbound 心に咲く花』は、美しいドット絵で表現された、90年代後半のインドネシアの田舎町を舞台とするアドベンチャーゲーム。突然訪れた終末を迎えつつある世界で、ふたりの高校生の男女が不安や憂鬱な気持ちを乗り越え、絆を深める物語が描かれるという。
物語の中心となるのは、高校最後の年を過ごす男子生徒アトマと女子生徒ラヤ。ふたりはインドネシアの豊かな自然と調和する、のどかな田舎町で暮らしている。ある日、突然発生した超自然現象によって世界は終末へ向かい、彼らの存在が脅かされることとなる。町に隠された秘密を暴き、世界を終わりに導こうとする超自然現象の謎を解くことが、本作の目的だ。
ゲームシステムとしては、町を探索して情報やアイテムを集め、「?」マークの付いた人物やオブジェクトに対して「話す」や「調べる」で働きかけたり、所持アイテムを使うことで、ゲームが進行する。悩みや不安を抱えたキャラクターの頭上には花のようなマークが表示され、そのマークが表示されている場合は「魔法の赤本」という特別なアイテムを使用することができる。
「魔法の赤本」を使うとキャラクターの心の中の世界に飛び込むことが可能。本作では、人の心に飛び込むことはスペースダイヴと呼ばれている。スペースダイヴによってキャラクターの抱える悩みや不安を解消することで、新たなアイテムが手に入ったり、ストーリーを進めるためのギミックが使用可能になったりするようだ。
本作のパブリッシャーToge Gamesは、開発スタジオのMojiken Studioと同じくインドネシアを拠点としている。夜間のみ営業するカフェを舞台とするアドベンチャー『コーヒートーク』のパブリッシャーであり、同作のローカライズと国内販売も、本作と同じくコーラス・ワールドワイドが担当した。また、本作の翻訳も『コーヒートーク』の翻訳を担当した小川公貴氏が担当するという。
90年代インドネシアの美しい景色とマッチする癒やし系サウンドは、Mojiken StudioとToge Gamesのタッグによって生み出された『She and the Light Bearer』でコンポーザーを務めたMasdito “Ittou” Bachtiar氏によるもの。『She and the Light Bearer』は、「光の運び手」として世界を救うため森のマザーを探す旅に出るホタルの物語。いきいきと描かれるカラフルな熱帯雨林と、Masdito “Ittou” Bachtiar氏による癒やし系アコースティックサウンドを楽しむことができる。なお、『She and the Light Bearer』は5月1日まで50%オフのセール価格505円(税込)で購入可能だ。
『A Space for the Unbound 心に咲く花』は、PC(Steam)/Nintendo Switch//PlayStation 4/Xbox One向けに今冬発売予定。小川公貴氏による翻訳で、日本語に対応する。また、国内発売の発表に際し、Steamにて無料配信中のプロローグ版も日本語に対応した。