『怨霊』Steamにて4月25日発売へ。不気味な民家を探索し、カメラを使って幽霊と対峙するサバイバルホラー

国内のインディーゲーム制作チームChilla’s Art(チラズアート)は4月19日、『怨霊(Onryo)』のゲームプレイトレイラーを公開した。『怨霊』は、日本家屋をさまよい幽霊と対峙するサバイバルホラーゲーム。

国内のインディーゲーム制作チームChilla’s Art(チラズアート)は4月19日、『怨霊(Onryo)』のゲームプレイトレイラーを公開した。本作は、日本時間で4月25日に発売予定の作品。対応プラットフォームはSteam。Patreonでは、支援者向けのベータ版が公開されている。

『怨霊』は、日本家屋をさまよい幽霊と対峙するサバイバルホラーゲーム。Chilla’s Artが開発中の作品である。本作の舞台となるのは、薄暗い照明が不気味な和風の民家。古くなって汚れた畳、煤によって黒くなった壁、歴史を感じさせる着物や家具。お化け屋敷じみた趣のあるこの家には、幽霊が潜んでいる。主人公は、そんな幽霊屋敷へお祓いのためやってきた女性。お化けが徘徊する古民家をカメラ片手に探索し、屋敷の核心へと迫り、お祓いを成功させることが彼女の目的である。

公開された動画には「なんだか嫌な予感がする」という彼女のセリフと共に、古風な屏風の置かれた和室、洞窟の中らしき怪しげな空間、脚立を設置して昇降口から天井裏へ行こうとしているシーンなどが映されている。ゲームプレイでは、こうしたロケーションの数々を探索。幽霊と遭遇した際には、彼女の持っている特殊なカメラを使って幽霊たちを攻撃し、お祓いを済ませながらアイテムを集めたり、木造家屋の深淵へと進んでいくことになるのだろう。文明の明かりが届かない魔窟の中に、救いはあるのだろうか。なお、Steamのストアページには、本作は『赤マント』と同じタイプのゲームだが、同作よりも簡単でより寛容な内容に仕上がっているそうだ。つまり、リニアに進んでいく「探索」系ではなく一定の広さのマップを動き回る「追われる」系ということだろう。

本作には、VHS風のノイズフィルターによって表現された粗いグラフィックが採用されている。Chilla’s Art作品や、海外のインディーホラー開発チーム「PUPPET COMBO」でも同様の表現が用いられており、インディーホラー作品で流行中のものだ。最新のキレイなグラフィックでなく、レトロゲームじみた画面に仕上げることで世界の輪郭が曖昧になり、プレイヤーの恐怖心を掻き立てる。また、本作ではフォトリアリスティックなグラフィックによって、より強力なホラー体験が描かれているそうだ。

『怨霊』を開発したChilla’s Artは、兄弟でホラーゲームを開発している国内のインディースタジオ。主にSteamで低価格ホラーをリリースしており、福岡県宮若市の実在する心霊スポットを探索する『犬鳴トンネル』、夜のコンビニで女子大生がシフト中に怪異と出会う『夜勤事件』などの雰囲気系ホラー作品や、化け物と対峙するサバイバルホラー作品が販売されている。『怨霊』はSteamにて日本時間4月25日リリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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