パブリッシャーのFocus Home Interactiveは4月15日、現在販売中のゾンビTPS『World War Z』向けの新たなキャンペーンエピソードとして、フランス・マルセイユなどを追加すると発表した。また、本作のNintendo Switch版が開発中であることも明らかになった。
モスクワ・ニューヨーク・エルサレム・東京に続く新たなロケーションとして追加されるマルセイユには、3つのPvEミッションを収録し、新たなキャラクターたちの物語が描かれる。海外メディアIGNが公開した上のゲームプレイ映像では、歴史を感じさせる市街地や、地中海を望む沿岸地帯、そして墓所のようなエリアなどでのゾンビとの戦いが確認できる。丘陵地帯では要塞に設置されたロケット砲を利用できるようだ。また、丘の上にはノートルダム・ド・ラ・ガルド教会らしき建物も存在する。
このマルセイユでの新エピソードは、シーズンパスにて入手できるほか、今回同時発表された『World War Z Game of the Year Edition』にも収録予定。これまでに配信されたアップデートに加え、新たな武器パックやキャラクタースキンパックも同梱される。シーズンパスを購入していない既存プレイヤーは、GOTY Editionへのアップグレードを購入することでこれらの追加コンテンツを導入できる予定だ。
今回の発表に際し、本作の開発元Saber InteractiveのCEO Matt Karch氏はIGNに対し、本作のNintendo Switchへの移植に取り組んでいることを明らかにしている。同スタジオには、『ウィッチャー3 ワイルドハント』や『Call of Cthulhu』『Vampyr』『Spintires: MudRunner』など数多くの作品をNintendo Switch向けに移植してきた実績がある。Karch氏は以前『ウィッチャー3』の移植について、いかに同作らしいビジュアルを維持したままフレームレートを安定させるのかに苦労したエピソードを語っていた(関連記事)。
ただ『World War Z』では、独自のSwarmエンジンにより数百体のゾンビを画面内に描画しており、さらにオンラインでの4人協力プレイにも対応させなければならず、これをNintendo Switch上で実現させるのは『ウィッチャー3』よりも難しい作業になるだろうとコメントしている。Nintendo Switch版の発売時期は未定。
Karch氏によると、『World War Z』の累計プレイヤー数は1000万人を超えており、そのうち990万人はEpic Gamesストアでの無料配布にて入手したプレイヤーだという(発売から1週間で売上100万本を記録していたため、1000万人以上というのはかなりざっくりした数字だと思われる)。同ストアでは毎週ゲームが無料配布されているが、本作はその中でもっとも成功したタイトルとなっており、ダウンロード数・プレイヤー数の観点では、比較されることの多い『Left 4 Dead 2』を超えていると同氏はコメントしている。
本作の今後については、5月に予定しているマルセイユの追加以外にも、新たなキャラクタークラスなどを追加する無料アップデートを継続していくとのこと。『World War Z』はPC/PS4向けに販売中だ。