水彩画風のADV『ドルドーニュ』発表、日本でも発売予定。フランスの自然豊かな村で、祖母と過ごした幼き日々を振り返る旅
フランスの開発スタジオUN JE NE SAIS QUOIは4月7日、水彩画風の世界を旅するアドベンチャーゲーム『Dordogne(ドルドーニュ)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。発売時期は2021年を予定しているという。編集部が問い合わせたところ、日本語対応および日本でのNintendo Switch版の発売を予定しているという。
『ドルドーニュ』は、フランス・ドルドーニュを舞台に「祖母との絆」を描くアドベンチャーゲーム。プレイヤーは、大好きだった祖母を亡くした主人公ミミとして自然豊かなドルドーニュを旅する。祖母がミミに残した手紙をきっかけに、祖母と過ごした「少女時代のミミ」と、現在の「大人になったミミ」の2つの時間を行き来しながら「祖母が伝えたかったこと」をたどっていく物語だ。
現在のミミと少女ミミの2つの時間を通じて、さまざまなクエストをこなしたりパズルを解いたりすることで、ストーリーが進んでいくようだ。10歳の少女ミミとしての旅は、ドルドーニュの自然を探索してアイテムを集め、コラージュのようなオリジナルの日記を作り上げることが大きな目的となるのだろう。幼き日の少女ミミとして旅するのは、ドルドーニュの美しい自然。森林での散歩や、登山、湖でカヤックを漕いだり洞窟を探検したりして、さまざまなものを集めていく。たとえば、美しい景色をポラロイドカメラで撮ったり、かわいらしい野の花を摘んだり、虫や風の音を録音したり。集めたものはミミの日記に貼って、ピンとくる言葉を添える。少女ミミが綴った日記の内容は、22年後である現在のミミに影響を及ぼすという。
現在のミミは、亡くなった祖母の家で謎やパズルを解いていくことが中心となりそうだ。過去を振り返りながら、祖母の残した謎を解く。パズルを通して「祖母の伝えたかったこと」をたどることで、大好きだった祖母との絆の物語が描かれていく。
トレイラーでは、ミミの日記に残すアイテムをプレイヤーが選択して貼り付け、そのページに添えるコメントを選択している様子が見受けられる。何を気に入ってどう感じたのか、感受性豊かに「ミミの日記」を作り上げていくこととなりそうだ。
本作を開発しているUN JE NE SAIS QUOIは、ゲームのみならずアニメーション制作や水彩画のワークショップなども手掛けるスタジオ。創設者のCedric Babouche氏は15年のアニメーション制作の経験をもつ、フランスアニメ業界の著名人のひとり。日本とフランスのクリエイターが共作した2009年の劇場版アニメ「よなよなペンギン」では、アートディレクターとして参加。劇場版「銀河鉄道999」などで監督を務めた日本アニメ業界のベテランりんたろう監督や、『バーチャファイター2』キャラクターデザインなどを始め国内外で活躍する漫画家・イラストレーター寺田克也氏などとのコラボとなった。本作のグラフィックにおける鮮やかで透き通った色彩と、空間が広がっていくような余白の美しさ。そして、どこか懐かしさを感じさせるようなやわらかなタッチは、アニメーションと水彩画のスペシャリストであるCedric Babouche氏ならではのものだ。
『ドルドーニュ』は2021年発売予定。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。日本語に対応予定だ。