カプコンが本日4月3日、PS4/Xbox One/Steam向けに発売した『バイオハザード RE:3』。1999年9月にPlayStationにて発売された『バイオハザード3 ラストエスケープ』を現行機向けにリメイク。現行機ならではの美麗なグラフィックや、肩越し視点・緊急回避などの新アクションを追加し、主人公ジルの壮絶な脱出劇が再構築されている。そんな本作に『どうぶつの森』シリーズの秘書兼役場職員、しずえを登場させるModが登場したようだ。
Modの名称は「Isabelle Mask」。XxCRAZYPOTATOxX氏によってNexus Modsにて公開されている。制作者は導入時の画像も公開。黄色がかった毛並みに山吹色の耳、キュートな瞳やオレンジ色のほっぺ。髪留め用の赤いヘアゴムを付け、特徴的な丸い髪型も再現されている。なんとも原作そっくりなクオリティではないだろうか、首元までは。
首元から下に視線を向けてみると、なんとジルの恰好をしている。というのも、このModは名称どおり、プレイヤーキャラであるジルの頭にしずえのマスクを被せるものらしい。首元まではしずえなのだが、体はジルのまま。そのアンバランスさがシュールな雰囲気を醸し出している。よくよく見てみるとしずえの顔も少し薄汚れていたようだ。
とはいえ、しずえのマスクはオリジナルに引けをとらないクオリティだ。しずえといえば、人懐っこく愛嬌ある性格を持ち、プレイヤーを親切に導いてくれる一生懸命な姿勢でカルト的な人気を獲得しているキャラクター。そして、ファンの間では24時間体制の役場勤務を健気にこなしていることでも知られている。本Modを導入してプレイヤー自身がしずえとなり、街に溢れるゾンビをなぎ倒し、次々に登場するクリーチャーたちにアサルトライフルの鉛玉を撃ち込むことで、日頃の役場勤めで貯まった鬱憤を代わりに晴らしてあげてほしい。なお、本Modは先駆けて配信された体験版、『バイオハザード RE:3 Raccoon City Demo』の環境下で作成されたもの。製品版では正常に動作しない可能性があるので留意してほしい。
先述したようなジルのモデルを書き換えるテクスチャModとしては、ジルが過去作で着ていたコスチュームに置き換えるもののほか、モデリング全体を別のキャラクターに置き換えるものも存在する。JTegh氏が作成したのは、同シリーズに登場するエイダに置き換えるMod「Ada The Super Serious Bunny Spy」。セクシーなバニー衣装を着たエイダを登場させるもので、非常に精巧な造りになっているようだ。ほかには、『NieR:Automata』の登場キャラである2Bあるいは2Pに置き換えるModが存在する。こちらもJTegh氏によって作成されたもので精巧な造りになっている。2Bは他作品のMod作成対象としても度々スポットを浴びており、国内のみならず、海外での人気ぶりが伺える。
また、モデリングではなくアニメーションに注視したModも作成されている。FluffyQuack氏が作成したのは、ゲーム中のフェイスアニメーションを4倍の動きにするというユニークなModだ。当Modを導入したカットシーンでは、緊張した面持ちで話すミハイルの口が飛び出し、頬が膨張。ジルが大きく目を見開いた驚きの表情にはこちらが驚いてしまうほどだ。ユニークな発想でクスっと笑えるものだが、シリアスなシーンで展開される重要な会話が頭に入ってこないという弊害もあるかもしれない。
このように、発売前から凄まじい盛り上がりを見せた『バイオハザード RE:3』のMod界隈。本稿で紹介したもの以外にも、本作最大の脅威となるネメシスの見た目を変化させる「海パン一丁Mod」や「きかんしゃトーマス」Modなど多数のModが作成されている(関連記事)。
そんなカプコンのサバイバルホラー『バイオハザード RE:3』は、本日4月3日にPS4/Xbox One/Steam向けに製品版の発売へと至った。製品版では、数々の魅力あるキャラクターやクリーチャーが登場し、原作以上の歯応えと恐怖心を味わうことになるだろう。そして製品版の発売を皮切りに、Mod を作り出すModderたちの勢いはさらに増していくことになるかもしれない。