PS4『The Last of Us Part II』3度目の延期発表、『マーベルアイアンマン VR』と共に発売日未定に。完成間近ながら新型コロナの影響免れず

 

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは4月3日、『The Last of Us Part II』および『マーベルアイアンマン VR』の延期を発表した。『The Last of Us Part II』は5月29日、『マーベルアイアンマン VR』は5月15日の発売が予定されていた。これで前者は三度目、後者は二度目の延期となる。現時点では、延期後の発売日は案内されていない。SIEは今回の延期において、以下のように発表している。

SIEとしても非常に難しい決断でしたが、現在の世界情勢において、ユーザーの皆様が期待するゲーム体験を発売日までにお届けすることはロジスティクス上等、困難であると判断いたしました。現時点では他タイトルの発売延期の予定はございませんが、万が一状況が変わりましたら速やかにお知らせいたします。

 

ロジスティクスとは、物を保管して運ぶだけではなく、物の流れを顧客のニーズに合わせて効率的な形で計画・実行・ 管理すること(KANTSUより)。世界情勢のロジスティクス、つまり新型コロナウイルスによる物流の影響が関係しているのだろう。Naughty Dogも今回の発売延期に際して、声明を出している。声明によると、『The Last of Us Part II』は完成間近で今最後のバグとりの真っ最中とのこと。しかしながら、ロジスティクスがコントロールできる状態になく、このままだとすべての人が同時にゲームを遊べる環境を提供できないとのこと。ロジスティクスの問題が解決するまで、ゲーム延期をすることを決断したと述べている。長期の延期にならないことを願うとしつつ、続報があればすぐに共有するとし、プレイヤーの健康を案じながら声明を締めている。

新型コロナウイルス蔓延により在宅者が増えていることで、デジタル販売などにおいては活気を見せるゲーム業界であるが、一方で開発の方は影を落としている。リモートワークに移行したことにより開発の流れの変更やコミュニケーションの困難さが発生。それらにより開発に遅延が生じ、すでに『Minecraft Dungen』や『Wasteland 3』が延期を発表している。今回の発表により、物流プロセスにおいても、ゲーム業界は新型コロナの影響を受けていることが垣間見える。