『Half-Life: Alyx』プレイヤーらがVRで楽しげな遊びを次々生み出す。バスケにゴルフに算数教室、独創的なアイデア続々

Valveが送るFPSシリーズ最新作『Half-Life: Alyx』で、VRを活かした愉快な遊び方を生み出すプレイヤーが後を絶たない。本作は10年以上の時を経て世に出された『Half-Life』シリーズの最新作。FPSとしては革命的だったストーリーテリングや環境への直感的なインタラクトに注目が集まる作品だが、本編を楽しむプレイヤーの中には寄り道して新たな遊びを見つけ出す人々が続々と現れている。ハイクオリティなVR体験を思う存分堪能する様子を紹介しよう。

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TwitterユーザーのAndreas Garbe氏は実用的なテクを編み出した。本作ではアイテムインベントリが2枠しか用意されていない。ただしこの世界には、極めて現実世界に即した物理法則が適用されている。ならば、と思い立ったGarbe氏は、両手で持てるサイズのかごを用意。その中にありったけのアイテムを放り込みガサガサと持ち歩く、賢くも強硬な手段に出る。オブジェクトがしっかりかごに収まる正確な物理演算を利用した独創的なアイデアといえるだろう。

Ubisoft Montrealのキャラクター・アーティストであるLiz Edwards氏は人知を超えた敵種族・コンバインに対し、人類の尊厳をかけた利器を活用して対抗している。野外トイレのドアを遮蔽物としながら敵を撃ち抜き、ときには個室にこもって敵のグレネードを耐えしのぐ。便器の中にしまっておいたアイテムを取り出す姿も見ものだ。周囲からは称賛のコメントとともに「手洗った?」との心配も寄せられた。

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Twitch配信者であるSirActionSlacks氏が目指したものはステルスの美学。すなわち伝説の傭兵、ソリッド・スネークスタイルである。段ボールよろしく工事用コーンを被り、敵陣へ突入する同氏。隠密行動中に盛大な鬨の声を挙げる潔さが清々しい。ただこちらの試みはVRならではのメソッドにもかかわらず、VRの良さが完全に裏目に出る結果となった。コーンには、目出し穴にあたる部分が存在しないのである。

同じくSirActionSlacks氏は戦場を退いた姿も公開している。オフの彼が訪ねたのは小さな公園、手にしているのはネズミの死体。ご陽気な歌を口ずさみながらネズミを滑り台で滑らせる同氏。何度も何度も同じことを繰り返したのち独りごちたことには、「ディストピアも来るとこまで来たな……」。

多くのプレイヤーにとってネズミの死体は格好のおもちゃ、もとい良き友のようだ。愛煙家のTwitterユーザー・Cakewalking氏は小さな友人に煙草を勧めるが、断られてしまっている。何気なく、その辺のシケモク1本すら拾うことのできる本作の高度なインタラクティブ性を示す佳作といえるだろう。ほか、ネズミに硝煙を与えるユーザーも見られる。

愛玩動物なら『Half-Life』シリーズお馴染みの小さなエイリアン、ヘッドクラブも負けていない。YouTuberの2/3kliksphilip氏はヘッドクラブをナデナデすることに成功。飛びかかる標的を素早くかわしつつ、すかさず腹や背中をおさわりしている。同氏はそれだけでは飽き足らず、手近なバケツを手に取りヘッドクラブの生け捕りにチャレンジ。フィンガートラックを存分に使い相手を挑発する様子が笑いを誘うが、こちらのトライは芳しくない結果となったようだ。

対して、ライターのAndy Kelly氏やアーティストのKrazy氏は和解に成功している。かたやヘッドクラブとデュオダンス、かたや熱いキスを交わす快挙ぶり。相手の息の根を止めておくのがポイントである。なおエイリアンと接吻するKrazy氏の隣では友人がかなり怯えているので、ヘッドクラブとイチャつきたい場合はひとりでのプレイをおすすめする。

海外ゲーミングメディア「PC Gamer」に所属するJames Davenport氏はこの小型エイリアンのスペシャリストといえるだろう。ヘッドクラブを使い、バスケットボール・ゴルフ・ハンマー投げといった多彩なスポーツを実現している。

動画制作者のThatAverageJoe氏はちょっとした隠し要素を発見している。フォルダ内のムービーファイルを差し替えることで、ゲーム内に登場するモニターを好きな映像に差し替えることができるのだ。別のユーザーによれば望ましい動画サイズは720×405、フレームレートは少なくとも24FPS以上必要となるようだ。情報を知ったプレイヤーのなかには『ソニック』シリーズのエッグマンを侵攻させて楽しむクロスオーバーも見られた。

最後は現役の数学教師、Charles Coomber氏だ。同氏は学校の家庭学習週間に合わせ、幾何のレッスンの復習動画を作成。『Half-Life: Alyx』の中で、である。Coomber氏はゲーム内でインタラクト可能なマーカーを使い、バルコニーの窓に板書を記している。その授業は教室て行われるものとまったく遜色ない内容で、コメント欄には次世代のバーチャル授業に可能性を見出すコメントが溢れた。新型コロナウイルス騒ぎで家から出られない状況が広まる中、VRの新たな可能性に興味を示す人が多数現れたようだ。

『Half-Life: Alyx』はFPS自体の面白さだけでなく、インタラクティブ性の高いVRで自由に遊べるプラットフォームとしても機能するのかもしれない。本職の教師がゲームを使って数学の授業を繰り広げたように、これから予想もつかない遊び方でコンテンツを生み出すプレイヤーがまだまだ現れそうだ。本作はSteamにて配信中。また、『Half-Life: Alyx』のプリインストールや特典が含まれたValve製VRヘッドセット「Valve Index VR Kit」も販売中だ。

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