『S.T.A.L.K.E.R. 2』のスクリーンショットが開発元より初公開。ベールに包まれし新作の世界観がチラリ
GSC Game Worldは3月23日、同社が現在開発中の『S.T.A.L.K.E.R. 2』に関するスクリーンショットを公開した。同作に関する情報としてはこれまで、ロゴマークや開発方針など断片的なもののみが露出。具体的なゲーム内容については、その一切がベールに包まれていた。そしてこの度、そんな謎多き『S.T.A.L.K.E.R. 2』の画像が開発元によりお披露目された形だ。
今回の『S.T.A.L.K.E.R. 2』のスクリーンショットは、『S.T.A.L.K.E.R.』公式Twitterに投稿されたもの。その画像には、鬱蒼とした山林地帯らしき場所が映されている。さらに中心部に目を移すと、廃車となったトレーラーや宙に浮く謎のスフィアも確認できるだろう。今回投稿された画像はこの1枚のみであり、読み取れる情報もそう多くない。一方で『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズの特徴である鬱屈とした空気感や、危険な匂いはひしひしと伝わる絵面となっている。
Dear Stalkers,
Here is your first glimpse at S.T.A.L.K.E.R. 2: pic.twitter.com/HGOixm11M7
— S.T.A.L.K.E.R. OFFICIAL (@stalker_thegame) March 23, 2020
ちなみに今回投稿されたスクリーンショットには、開発元からのコメントも添えられている。具体的には、「『S.T.A.L.K.E.R. 2』初の“チラ見せ”」といった内容のメッセージだ。初の言葉が使われているとおり、同作においてはこれまで映像・画像などといったゲーム内容を確認できるような類の情報は一切公開されてこなかった。その反動もあってか今回の投稿は、約3200リツイート/1.3万いいね(本稿執筆時点)と、大きな反響を呼んでいる。
先述したとおり、なかなか全貌が見えない『S.T.A.L.K.E.R. 2』。一方で開発におけるスタンスや採用するゲームエンジンなど、わずかながらも情報が明かされてきている面もある。今年の1月には、同作の開発にUnreal Engine 4が採用されることが判明。品質とModによる拡張性、双方の重要性を考慮したゲームづくりを目指すという旨が開発元により報告されていた(関連記事)。
また開発方針についても過去に、海外インタビューを通じていくつかの情報が判明している。そこでは『S.T.A.L.K.E.R. 2』が“AAA”規模の作品となることや、Mod開発を公式にサポートすることなどが開発元により言及されていた(関連記事)。くわえて、同作の開発における全工程を段階的に公開していくとも。今回のスクリーンショットのお披露目は、開発状況を今後お知らせしていくうえでの最初のステップに当たるのかもしれない。
開発が発表されてから約10年の時が経過している『S.T.A.L.K.E.R. 2』。開発スタジオの一時閉鎖など紆余曲折を経たこともあり、リリース日の発表をもどかしく思うファンは多いことだろう。一方で、今回『S.T.A.L.K.E.R.』らしさ満点のスクリーンショットが公開されたことに安心感を覚えた方も多いハズ。シリーズを通して描かれてきたチェルノブイリの地は、次回作ではどのように進化するのか。スクリーンショットを眺めながら想像を膨らませるのも悪くないだろう。
なお『S.T.A.L.K.E.R. 2』の詳細なリリース日については、現時点で明かされていない。ただし以前には、「2.0.2.1.」の文字が同作の公式サイトに記載されていた(現在は記載なし)。また昨年には開発元のTwitterにて、同様の文字列がティザー画像とともに投稿
されていた。断定はできないがこれらの情報を踏まえると、2021年内に発売される可能性はありそうだ。