『リマザード:トーメンテッド ファーザーズ』国内PS4/Switch向けに配信開始。『クロックタワー』トリビュート作品として開発されたサバイバルホラーADV


国内のゲームパブリッシャー3gooは3月19日、『リマザード:トーメンテッド ファーザーズ』を国内向けに配信開始した。対応プラットフォームは、PlayStation 4/Nintendo Switch。価格は税込3520円。なお、Nintendo Switch版は『リマザード:トーメンテッド ファーザーズ リマスター』として配信されており、以前配信されていた『Remothered:Tormented Fathers』から、パフォーマンスの向上、グラフィックの改善、ライティングの改善、フォントサイズの最適化、日本語ローカライズの改善などが行われている。

『リマザード:トーメンテッド ファーザーズ』は、屋敷の中を追手から隠れつつ探索するサバイバルホラーゲーム。Stormind Gamesが開発し、Steamでは早期アクセス販売を経て2018年1月に正式リリースされた作品だ。

主人公は、行方不明の少女・セレステの消息を追っている35歳の女性、ローズマリー。彼女はセレステの情報を求め、数か月前までフェルトン博士が入院していた病院の医師を名乗り、奇病を患っているフェルトン博士の屋敷へ正面から潜入。フェルトン博士に直接話を聞こうとしたが、あえなく失敗してしまう。しかし彼女は捜索を諦めておらず、今度はこっそりと夜の屋敷へ潜入し、真実を求めていくことになる。

ゲームプレイでは、裸エプロンで屋敷をさまようフェルトン博士から逃れながら、屋敷の中を探索する。博士は、物音に反応してやってくるので、音を立てないよう注意しつつ、遭遇してしまった場合にはクローゼットやソファの下に隠れたり、屋敷の中にあった物を投げ怯ませることで退避。屋敷の中にあるものは、投げつける以外に設置して使うものや、ロープを使うと扉の固定もできる。こうした要素を使って追手へ対処しつつ、屋敷の探索を同時に進めていくことになる。

また、本作の続編として開発中の『リマザード:ブロークン ポーセリン』についても、3gooからのリリースが発表されている。『リマザード:トーメンテッド ファーザーズ』と『リマザード:ブロークン ポーセリン』のバンドルも2020年夏にリリース予定だ。

『リマザード:トーメンテッド ファーザーズ』は元々、『クロックタワー』精神的続編『NightCry』でコンセプトアーティストを務めたイタリアのゲームデザイナーChris Darril氏により、『クロックタワー』のトリビュート作品として2007年から進められていた作品だ。Stormind Gamesの協力により完成へと至っており、『クロックタワー』の影響は追手との緊張感ある駆け引きとして、ゲームプレイにも残されている。また、『クロックタワー』以外に『サイレントヒル』、古典的な映画作品「羊たちの沈黙」「ローズマリーの赤ちゃん」にも影響を受けており、キャラクターの設定やストーリーにその片鱗が見える。『リマザード:トーメンテッド ファーザーズ』(およびリマスター)は、PlayStation Storeおよびニンテンドーeショップにて配信中だ。