チャットツール・Discordのサーバーが不安定な状態が続いている。Discordは新型コロナウイルス蔓延の影響で自宅待機している人が増えている現状を鑑み、3月12日に画面共有機能と配信機能の最大接続人数の上限を引き上げたばかり(関連記事)。Discordはサーバーの接続問題について認識しており、3月17時16時現在は復旧済み。諸問題について対応中であるとTwitterで報告している。ちなみにDiscord Japanは今回の件について、サーバー接続とAPIの速度低下の問題と説明している。
Okay…looks like we're up and running again!
The last few days we've seen a huge jump in traffic and our teams have been working around the clock to welcome all the newcomers.
Thank you for your patience and understanding while we work through this together. (๑•̀ㅂ•́)و
— Discord (@discord) March 16, 2020
新型コロナウイルスの影響で世界的に外出の自粛が求められるなか、自宅で楽しめる娯楽に人気が集まっており、それに乗る形でセールやキャンペーンを行っているゲーム会社も見受けられる。また、Steamの利用者も日に日に増加しており、3月15日の同時接続人数は過去最高の2000万人以上を記録した(関連記事)。こういった背景もあり、ゲームをしながら仲間とボイスチャットをするためにDiscordを利用する人々が増加しているのも、新型コロナウイルスの流行に起因するものとみられる。
くわえて、Discordのニーズはゲーマーだけに留まらない。新型コロナウイルスの大流行は、人々にリモートワークの活用も促したからだ。Discordはもともとゲーマー向けのツールだったが、画面共有の手軽さや通話品質の高さもあって、ビジネス用に取り入れている企業も少なくない。
世界的な情勢を鑑みたDiscord側のはからいで最大接続人数の上限が引き上げられたわけだが、ここ数日での利用者数は急上昇。仕様変更の負荷と、ユーザー数増加により安定を欠いているのだろう。Discordは24時間体制で対応を行っているとのこと。日本でも3月17日の朝方のTwitterトレンドに「discord鯖落ち」が入るほどで、しばらくはサーバーが不安定な状況が続きそうだ。
Discordは無料で使えるアプリケーションだが、月額制の有料プランも存在する。安いプランなら月4.99ドル(約550円)ほどなので、応援の意味も兼ねて課金してみるのも良いかもしれない。