リズミカルに皆殺すアクションゲーム『Bloodroots』配信開始。あらゆる存在を凶器に変えて敵を狩りまくれ


カナダ・モントリオールを拠点とするインディースタジオPaper Cultは2月29日、アクションゲーム『Bloodroots』の配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Epic Gamesストア)、海外Nintendo SwitchおよびPlayStation 4。価格は2080円となっている。日本語には対応済み。現在発売記念プロモーションとして、10%オフの1872円にて発売中である。なおPC版についてはEpic Gamesストアによる時限独占の方式が採られている。
(UPDATE 2020/02/29 13:16)対応プラットフォームの記載を訂正

『Bloodroots』は俯瞰視点を用いた3Dアクションゲームだ。プレイヤーは狼の皮を被った復讐鬼Mr. Wolfとして、自らを陥れた者共を皆殺しにすべく西部の大地を駆け回る。本作の特徴はなんといってもステージ上に存在するほとんどのオブジェクトが凶器となり得るという点だろう。剣や重火器といったあからさまな武器だけではなく、家屋や障害物として立っている木々、移動に必要な梯子やそのへんに生えているニンジンまでもが敵の命を奪うためには十分な道具として存在している。たとえば荷車で敵を轢き殺した後に、車輪を引きちぎりすぐさま投擲。家屋にぶつけ崩壊した瓦礫に敵を巻き込み一網打尽、といったことが可能である。

基本的に本作は敵味方ともに体力やHPといった概念は無く、一撃死のシステムを採用しているため、ステージ毎に大量のエネミーが登場することも合わせて、悠長に構えているとすぐさまゲームオーバーになってしまう。その場その場の状況に応じて身の回りから適切な凶器を選択し、一度の行動で何本の首を狩れるかといった効率を常に頭に入れながら颯爽と立ち回ることが肝要だろう。死んでからリトライまでの時間は非常に短いので、気軽にトライアルアンドエラーが可能だ。また本作にはスコアアタックの概念も導入されているため、プレイに慣れてきたらリズミカルなコンボや多種多様な武器を意識して使ってみるのも面白い。

カートゥーン調のグラフィックやBGMとして流れるウエスタンミュージックもまた美しい。コミカルな絵柄と迫真のサウンドトラックが作中のゴア描写と組み合わさることで、「行為そのものはえげつないが、ギャグに通じる笑いを帯びた雰囲気」を作り出し、プレイに対する抵抗感や疲労感を軽減している。敵をバッサバッサと薙ぎ払う快感を主体とした本作は、何かと家に引きこもり無駄なエネルギーを貯めがちな今の時節にピッタリだと言える。興味がある方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。