『ディアブロ IV』はマウス左クリックのキー割り当て変更可。PC版はコントローラー操作にも対応
Blizzard Entertainmentは2月26日、『ディアブロ IV』の開発状況を伝える「Diablo IV Quarterly Update」を公開。同作におけるキーのリバインド(キー割り当て変更)、コントローラー対応、UIの改善点について説明された。
まずはキーのリバインドについて。通常、アクションRPGにおけるマウスの左クリックは、キャラクターの移動と通常攻撃に割り当てられている。『ディアブロ』シリーズも例外ではない。ただプレイヤーからは、左クリックを移動か通常攻撃のどちらか片方だけに割り当てたい、あるいは、ほかのアビリティ用に割り当てたいといった要望もあり、『ディアブロ IV』ではそうしたニーズに応えられる。BlizzCon 2019のデモ版を遊んだプレイヤーからのフィードバックを受け、左クリックのリバインドは、プレイヤーが実際に求めている機能であるとの確証を得られたという。左クリックに限らず、各種スキル用のキーもリバインド対象にするとのことだ。
シリーズで初めて、PCとコンソール両方の開発が並行して進められている『ディアブロ IV』。今作では、コンソールだけでなくPC版もコントローラー操作に対応する予定であり、UIに関しても、マウス&キーボード操作時とコントローラー操作時でできるだけ統一させるよう努めているとのこと。マウス&キーボード向けのUIを維持しつつ、ナビゲートしやすいグリッドベースのレイアウトや、コントローラーフレンドリーなショートカットの作成が目指されている。なおコントローラーに関しても、スキルスロットのボタンリバインドに対応する見込みだ。
UI関連の取り組みとしては、ローカルCo-op時のUI改善も図られる。前作のローカルCo-opに関して寄せられた最大の不満は、1人のプレイヤーがUIを開いている間、他のプレイヤーは何もできないことだったという。前作で一番多かったローカルCo-op時のプレイヤー人数は2人であったことから、『ディアブロ IV』では2人でのローカルCo-op体験を重点的に改善。2人のプレイヤーがUI画面を同時に開けるようになる。
またBlizzCon 2019で同作が発表された際、キャラクターのアクションバーは画面左下に表示されていた。画面中央下ではなく左下に配置した意図としては、こうした斜め見下ろし視点のアクションRPGにおいて見辛くなりがちな画面中央下部からUIを取り除くことで、見やすくしたいという点が挙げられていた。しかしながら、ユーザビリティテストやユーザーからのフィードバック、開発チームの意見を踏まえ、PC版におけるアクションバーのデフォルト位置を、従来的な画面中央下に戻すことにしたという。
ただし、プレイヤーとモニターとの距離によって、アクションバーの最適位置は変わってくる。モニターから離れて遊ぶ場合、画面中央下よりも画面端の方が見やすい。そこで、コントローラー操作により画面から離れて遊ぶであろうコンソール版は画面左下表示のみ対応。マウス&キーボードとコントローラーの両方に対応するPC版では、画面中央下と画面左下表示のオプションが用意される。なお前作『ディアブロ III』においては、PC版は画面中央下、コンソール版は画面左下表示となっていた。
まだ開発初期段階のため、リリース時期は未定となっている『ディアブロ IV』。昨年12月には、Affix(特性)の仕組み変更、エンシェント・アイテムの廃止といった情報とあわせて、単純なパワー追求にならないアイテムシステムの構築を目指していることが説明された(関連記事)。『ディアブロ IV』に関しては、今後も公式ブログを通じて定期的に情報が発信されていく予定だ。