『Apex Legends』レヴナントの当たり判定がデカすぎるとして問題視。被ダメージアップスキルと併せて降りかかる不遇

今月『Apex Legends』にて、シーズン4の開幕とともに新たに実装されたレヴナント。レヴナントのヒットボックスについて、当たり判定が大きすぎることが現在コミュニティ内で議論の的となっている。

今月『Apex Legends』にて、シーズン4の開幕とともに新たに実装されたレヴナント。赤い布と外骨格で身を包み、素早い動きとトリッキーなアビリティを特徴とするレジェンドだ。そんなレヴナントのヒットボックスについて、当たり判定が大きすぎることが現在コミュニティ内で議論の的となっている。

レヴナントの見た目といえば、その骨格の細さも特徴的だ。メカニカルなフォルムを呈しており、特に腕・脚部、そして胴体から下腹部の間は非常にスリム。暗殺ロボットというバックボーンに違わない風貌と言えるだろう。しかし『Apex Legends』におけるコミュニティ内では、その細い見た目と当たり判定の大きさとの間に齟齬が生じているとして不満の声が挙がっている。そして、実際に当たり判定の検証をおこなうプレイヤーも現れている。

redditユーザーのSAS97x氏は2月18日、レヴナントのヒットボックス検証動画を掲示板へ投稿。映像内では、同レジェンドにおける四肢の隙間を中心に射撃する様子が収められている。まず始めに氏は、膝横の空間を射撃。するとレヴナントへダメージが入る。ここで問題となるのが、脚部のモデルに弾が命中しているようには見えないこと。どうやら膝部分の当たり判定は、見た目よりもひと回り大きいようだ。

5% Damage increase doesnt seem justified for Revenant. His Hitbox is actually pretty disjointed in many areas
by inapexlegends

次にSAS97x氏は、レヴナントの股下でなびく赤い布部分を射撃。あくまで布であり、身体の一部ではない。にもかかわらず、これもまたダメージが入っていることが確認できる。そして続けて氏は、胴体と腕周りのヒットボックスを検証。レヴナントの胴体といえば前述したとおり、腹部が非常に細い。のだが、腹部横と腕のあいだの空間にも当たり判定は設定されているようで、射撃するとしっかりダメージが入っている。また、頭頂部周辺にも少し当たり判定が存在するようだ。総じてあらゆる部位において、見た目よりも1.2倍ほどヒットボックスが大きいことが分かるだろう。

『Apex Legends』におけるキャラクターのヒットボックスについては、これまでにもコミュニティから疑問視されてきた経緯がある。今回のようにキャラクターの見え方と実際の当たり判定が乖離していることのほかに、モデルのサイズによって性能差が発生してしまうことも問題となっていた(関連記事)。特に身体の大きいコースティックやジブラルタルなどは撃ち合いで不利になるとの意見も挙がっていた。つまり、モデルサイズに合わせた当たり判定がレジェンドのバランスを崩しかねないとされ、関心の高いトピックのひとつである。

こうした経緯を踏まえ、実際の見た目と当たり判定の合致だけでなく、性能を考慮したうえでのヒットボックスの調整もプレイヤーから求められているようだ。レヴナントもまたそうした調整のもとに、あえて当たり判定が大きく設定されている可能性も考えられる。一方でレヴナントの当たり判定への風当たりが強い背景には、同レジェンドのとある特性も絡んでいる。

『Apex Legends』では、一部のレジェンドに通常のアビリティとは異なる特殊なパッシブスキルが付与されている。そのひとつが「小柄」。同スキルを持つレジェンドは、被ダメージが5%アップ。ヒットボックスが小さなレジェンドに付与されており、たとえばレイスやワットソンが該当する。当たり判定の小ささと引き換えに、弾が命中した際のダメージ量は大きく設定されているというわけだ。そしてこのスキルは、レヴナントにも与えられている。となるとレヴナントは、見た目よりも当たり判定が大きいうえに、受けるダメージ量も大きいレジェンドとなってしまう。こうした点も影響し、レヴナントを不遇なキャラクターとして問題視する声が挙がっているというわけだ。

コミュニティでは、レヴナントと他のレジェンドのヒットボックスを比較する動きも出ている。たとえば、レイスやパスファインダーなどはレヴナントと同様に小柄スキルを持つレジェンドであるが、その当たり判定は見た目どおりだと主張するユーザーや、パスファインダーの当たり判定もレヴナントのように大きいと意見するユーザーも現れている。さまざまな議論が交わされているなか、やはり当たり判定の大きさによるレヴナントの脆弱性をよく思わないプレイヤーは多いようで、修正を望む声が目立っている状態だ。

今回当たり判定が大きすぎるとして、不遇の視線が向けられたレヴナント。現時点でヒットボックスの大きさに対する公式からの修正・調整の報告は出されていない。しかし『Apex Legends』においては、これまでにもヒットボックスの調整が重ねられてきている。特に前述したジブラルタルやパスファインダーなどはコミュニティの意見もあってか、重点的に当たり判定の調整が図られてきた。レヴナントもまた今回のユーザーの声を受け、今後ヒットボックスの修正対象となる可能性は高いだろう。

Nobuya Sato
Nobuya Sato

最近Apexにハマり始めた人。幾度となく倒されながら高ランク帯を目指す。でも疲れる時もあるよね。その時はソロ専用ゲームをちょっとプレイして寝ます。

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