インディースタジオREIKON GAMESは2月22日、サイバーアクションゲーム『RUINER』のNintendo Switch版の発売を予定していることを、公式Twitterにて発表した。発売時期については2進数で「まもなく」とだけ書かれており、詳細は明らかとなっていない(別投稿では2020年内とコメント)。なお本作は既にPC版(Steam/Epic Gamesストア)、PlayStation 4版、Xbox One版が発売されており、全てのプラットフォームにて日本語化されていることから、日本対応および国内発売について期待が持てるだろう。パッケージ版に関しては検討中とのことだ。
『RUINER』は、ツインスティックシューティング要素を含有したアクションゲームだ。ゲームパッドで操作する場合、俯瞰型の視点から右スティックでターゲッティングを行い、左スティックでキャラクターを動かすという操作方法が特徴である。
先鋭化された科学技術と、退廃的な雰囲気を漂わせる、ネオンがギラつく暗雲とした市街地。政府を乗っ取り世界を牛耳る暗黒メガコーポと、それを裏から操るマフィア。アジア的なモチーフ。電脳。ドラッグ。サイボーグ。サイバーパンクと呼ばれる要素をコレでもかと詰め込んだ世界の中、プレイヤーは一人の反逆者として囚われた兄を救うべく、謎の女ハッカーをパートナーに鉄の匂いがする虐殺街道をひた走る。
本作は『Hotline Miami(ホットライン・マイアミ)』をリスペクトした作風で知られ、気持ちのいいゴア描写はさることながら、その難易度は非常にシビアだ。正確無比なエイムと尋常では無い威力で迫る弾幕を、回数制限のあるダッシュや障害物で避けつつ応戦。現地調達したライフルやレーザー、火炎放射器やロケットランチャー、接近しての釘バットや鉄剣を叩き込み、殺られる前に殺る。しゃべるタンパク質をただの肉塊へと変えていこう。用意されている装備品の種類はかなりの数が揃っており、ここにレベルアップによって得られるポイントを使用して利用可能となるスキルを組み合わせれば、採れる戦法は数しれず。工夫次第で近接特化やザコの洗脳といった搦め手主体のやり方を採用することもできる。またゲームオーバーからリトライまでの時間が非常に短いこと、そしてステージ進行、クリア時の瞬間的な爽快感あふれる演出も特徴であり、高い難易度を維持しつつ、トライアンドエラーに挑戦しやすくなるようなシステムデザインが施されている。
先述したサイバーパンク・ビジュアルはいわゆる「ブレード・ランナー」の形式を踏襲した古典的なものではなく、kawaii文化や巨大なディスプレイ群、VRなどを取り込んだ、よりモダンな方向へ仕上がっており、膨大な背景資料も用意されている。更には「アームズ・テック社」「DOOM」な服を着用したゲーム開発者の姿など、分かる人にはクスりとくるパロディもまた仕込まれているほか、国内の著名アーティスト平沢進氏が一部既存の楽曲を本作にBGMとして提供していることでも知られている。
YOU CAN NEVER ESCAPE.
RUINER IS COMING TO #NintendoSwitch
WHEN?
01010011 01001111 01001111 01001110You asked, we deliver. It took a while, but we're almost there. Get ready. Help us and SPREAD THE NEWS!#RUINER #ruinergame #nintendo #switch #cyberpunk pic.twitter.com/PuAmj1g4SJ
— RUINER (@ruinergame) February 21, 2020
ゲームプレイにおける戦略性の高さと、幾度とないトライアンドエラーの果てにもたらされる刺激的で気持ちの良い報酬、そして卓越したビジュアル表現により、さまざまな場所で高評価を受ける一方、その難易度から低評価レビューを受けたこともあるインディー屈指の話題作『RUINER』。所持しているハードの都合上、気になっていたが遊べなかった、というユーザーにとっては正に吉報と言えるだろう。続報に期待したいところだ。