Ubisoftは2月22日、『レインボーシックス シージ』にて防衛側オペレーターClashの使用を一時的に停止したことを報告した。同オペレーターにおいては現在、グリッチの悪用が確認されている。こうした現状に対処するべく、今回開発元がClashの使用停止に踏み切った形だ。
Update: Clash Deactivation
We are deactivating Clash today. We have become aware of an exploit, and Clash will not be available for play until we have resolved the issue.
We appreciate your understanding. Updates can be found at: https://t.co/kxuBewnyqI
— Rainbow Six Siege (@Rainbow6Game) February 21, 2020
Clashは、YEAR3シーズン3「Operation Grim Sky」にて追加された防衛側オペレーター。固有アビリティとして、全身を覆い隠す電気シールド「CCE SHIELD」での攻撃・敵の足止めがおこなえる。そして今回、そんな彼女に凶悪なグリッチが備わっていることがコミュニティによって発見されたのだ。
その内容は、銃弾が盾の内側を貫通するといったもの。一方で、盾の外側は通常どおりの防弾仕様。つまり敵の弾をはじきつつ、味方は盾の後ろに隠れながらノーリスクでキルが狙えてしまう、とんでもアビリティが発生していたのだ。redditに寄せられた公式からの報告によると、開発元もグリッチの発生を把握しているようで、問題解決を図るために今回Clashの一時的な取り下げを判断したようだ。なお、同オペレーターの復帰時期は現時点で明かされていない。
実はClashのグリッチについては、これまで度々問題視されてきた経緯がある。昨年5月には、シールド展開中にもかかわらず銃を撃つことが可能なバグが発生(セカンダリウェポンに切り替えても盾が背中に回らない)。この問題を受け、Clashは一時オペレーター選択画面から削除されることに。そして約1か月後に復帰を遂げるも、昨年12月にまたもや同様のグリッチが発見されたとして使用不可となった。今回の取り下げを含めると、Clash は約1年半の間に3度も使用が停止されたオペレーターとなる。
盾に問題があるのか。はたまたClash自体の仕様に問題があるのか。グリッチを含めClashの性能は、コミュニティ内で議論の的となることが多い傾向にある。今回具体的な復帰日時が明かされていないこともあり、Clashを愛用するプレイヤーにとっては不安が残る報告となったかもしれない。一方で過去に2度の復帰を迎えていることを踏まえると、そのまま削除されるといったケースは考えにくいだろう。先日開催された「Six Invitational 2020」にてリードデザイナーのJean-Baptiste Hallé氏は、YEAR5ではリワーク対象にオペレーターも含めると述べていた。そこにClashが入っている可能性は高そうだ。
ちなみに公式からは、爆発と飛び散った破片の仕様変更についての報告もされている。そこでは『レインボーシックス シージ』における爆発の細かな機能や表現処理などについて説明されている。と同時にYEAR5シーズン1では、爆発による破壊表現が進化することも明かされている。爆発に「破片」の概念を取り入れることによって、これまで以上にリアルかつ自然な破壊・ダメージ表現を実現するという。より詳細な情報を知りたい方は、こちらの開発者ブログもチェックしておこう。