Rockstar Gamesが、販売停止中のSteam版『Grand Theft Auto IV』(以下、GTA IV)ストアページを更新し、同作のコンプリート・エディションの販売を3月19日より開始することを発表した。『Grand Theft Auto IV: Complete Edition』は、『GTA IV』と『Grand Theft Auto: Episodes from Liberty City』を収録した商品だ。同エディションは、Rockstar Gamesの自社ゲームランチャーRockstar Games Launcherでも提供される。
Steam版『GTA IV』は今年1月、突如として販売が停止された。当初は公式なアナウンスがなく、さまざまな憶測を呼んだが、のちにRockstar Gamesが販売停止理由を説明。同作はGames for Windows – LIVE(以下、GfWL)プラットフォーム向けに開発されたタイトルであり、同サービスのサポートが終了したため、販売を続けるために必要なキーの生成ができないことが理由として挙げられた(関連記事)。
3月19日からは、『GTA IV』と『Grand Theft Auto: Episodes from Liberty City』が『Grand Theft Auto IV: Complete Edition』に置きかわり(セーブデータ互換性あり)、先述したGfWL、そしてマルチプレイモードとリーダーボード機能が削除される。こうした対応により、上述したキー生成の問題や、GfWL起因のトライブを取り除いた状態で販売が再開される。
『GTA IV』もしくは『Grand Theft Auto: Episodes from Liberty City』をインストール済みのプレイヤーは、『Grand Theft Auto IV: Complete Edition』に無料でアップデート可能だ。つまり片方を未所有でも、両作がセットになった「Complete Edition」を遊べるようになる。『GTA IV』は日本語対応、『Grand Theft Auto: Episodes from Liberty City』は日本語非対応という対応言語状況は変わらない。
また『Grand Theft Auto IV: Complete Edition』では、ゲーム内ラジオ局RamJam FM、Self-Actualization FM、Vice City FMが一時的に利用できなくなる。同作では、過去にライセンス曲の契約満了に伴う楽曲の差し替え対応が発生したことがある。今回も似た理由で、ラジオ局が一時的に無効化されるのかもしれない。
『GTA IV』は、Rockstar Games傘下のRockstar Northが開発したオープンワールド・アクションゲーム。『Grand Theft Auto: San Andreas』に続くシリーズ6作目であり、2013年時点で2500万本超の売り上げを記録していた。舞台はアメリカ東海岸のリバティーシティ。ドン底生活を送っていた主人公ニコ・ベリックが従兄弟ローマンのトラブルに巻き込まれながら、 アメリカンドリームを実現させようと奔走する(Steamストアページ)。
『Grand Theft Auto: Episodes from Liberty City』は、『GTA IV』のDLC「The Lost and Damned」「The Ballad of Gay Tony」を収録したスタンドアロン作品。『GTA IV』の番外編的な立ち位置となっており、本編とは異なる主人公とともに、新たな物語が展開される。