死体を操りダンジョンへ潜るローグライトRPG『Buriedbornes2 – Dungeon RPG』発表、2021年リリースへ

個人ゲームデベロッパーのNussygameは2月12日、『Ending Days』の大型アップデート停止を発表。あわせて、2本の新作を発表した。『B100X - Auto Dungeon RPG』が2020年、『Buriedbornes』の後継作『Buriedbornes2 - Dungeon RPG』が2021年にリリース予定。

個人ゲームデベロッパーのNussygameは2月12日、『Ending Days』の大型アップデート停止を発表。あわせて、2本の新作を発表した。『B100X – Auto Dungeon RPG』が2020年、『Buriedbornes』の後継作『Buriedbornes2 – Dungeon RPG』が2021年にリリース予定となっている。両作ともに対応プラットフォームはPC/Android/iOS。

『Ending Days』は、終末が迫りつつあるファンタジー世界で、魔王打倒を目指すローグライトRPG。2019年5月にPCブラウザ/iOS/Android向けとしてリリースされた作品だ。世界の終末までに残された時間は、あと100日。プレイヤーは2人組のキャラクターを操作し、100日間で世界を巡り、魔王を打倒する算段をつけ、どうにか破滅を回避しようとあがく。

キャラクター2体分の装備とアビリティをランダムに出現するマップへ潜って鍛え、リソースを管理しながらキャラクターを強化。キャラクターには、固有の職業/アビリティに加えて、アミュレットにより好きな職業/アビリティが装備可能。また、プレイするごとに手に入るポイントを使って、新しいキャラクターやアミュレットなどが解禁されていく。

しかし、『Buriedbornes』で磨いたゲームデザインで広大な世界を表現しようとした本作は、そのコンセプトゆえにプレイが煩雑になっていたといい、結果として十分なアクティブプレイヤー数及び売上が得られていないという。『Buriedbornes』のアップデートと同様の手間がかかっており、新作の準備や『Buriedbornes』のアップデートにかかる労力を削るほどでないと判断したことから、本作を応援してくれたプレイヤーへの謝罪と共に大型アップデートの無期延期が発表された。

今後の予定としては、まず2020年3月にバランス調整を含むアップデートが行われ、2020年夏から冬にPvPとストーリーコンテンツを追加。また、小型のコンテンツを年に1回程度配信していくと語っている。なお、『Ending Days』の開発期間は4.5か月ほどだったそうだが、新作はそれぞれ1年かけて作られ、調整もしっかり行えるスケジュールで開発が行われるという。

『B100X – Auto Dungeon RPG』は、ohNussy氏が独立前に個人で開発していた『B100S』のリメイクにして続編。神の使徒ホリィを操作し、魔物が救う「永劫の魔窟」封印を目指し、ダンジョンへ潜るオートダンジョンRPG。冒険中の操作が不要なシステム、なんでも合成できるシステムによる自由な装備品の作成や、キャラクターのビルドが搭載されているという。

旧作『B100S』は、ダンジョンへの挑戦を繰り返し、入手したアイテムを合成してキャラクターを強化し、クリアを目指す作品。ユーザーからアップデートやリメイクの要望が今でも届いており、同作に幅広いキャラクタービルドやコンテンツの拡張性などを付け足し、リメイクすることはohNussy氏によっても長年の夢だったという。新作では、旧作の持つシンプルな面白さは残しつつ、プレイの幅と奥深さを広げていくそうだ。現在開発初期段階であり、2020年内にリリース予定とされている。

『Buriedbornes2 – Dungeon RPG』は、『Buriedbornes』の続編。前作『Buriedbornes』は、死体を操りダンジョンへ潜っていくローグライトRPG。多くの要素がランダムで構成されたダンジョン内を、次に入る部屋を選ぶことで進み、目的やスコアのためより深く潜っていくPCブラウザ/iOS/Android用作品だ。

ダンジョン内の部屋には、入る前からまもの/ボス/イベント/たいまつ/なきがら/きゅうそくなど、その部屋で起こるイベントの種類がアイコンで提示されており、アイコンを頼りに部屋を選択。ランダムに起こる出来事によって、さまざまなオプションの付いた装備品や、5枠のスキルを入れ替えながらキャラクターを強化し、各階を徘徊するまものやボスに倒されていないよう立ち回っていく。

装備品を新しくする場合、ストックしておくことなどはできず、今装備しているものと新しく見つけたものを入れ替えるため、常にジレンマが付きまとう。また、操る死体にはファンタジーにおける代表的なしょくぎょうにくわえて、戦闘中はほとんど勝手に行動するつきのじょおう、HPが1しかない代わりに攻撃を無効化するバリアで戦うフェアリー、いぬ、あしがる、ごみあさりなど、バラエティ豊かなラインナップが用意されている。

キャラクターの種類やビルドの幅広さ、数多くのランダム要素、プレイ中度々発生するジレンマ、シンプルながら遊びがいのある内容によって、プレイヤーから高い評価を得ている。アップデートにより、イベントの開催や要素の追加などが3年以上続けられており、先日登録ユーザー数が150万人を突破したそうだ。

企画中の新作『Buriedbornes2 – Dungeon RPG』では、基本のゲームプレイや世界観は継続。これまでになかった新しい使い方のスキルや、苦境を打開する余地の残されたバトルシステムを搭載し、育成要素やコンテンツ群は刷新される。『Buriedbornes』のアップデートでは実現できない拡張のアイデアを導入するため、新作としての開発を決定したという。『Buriedbornes』のアップデートは、新作のリリース後安定するまで続けられ、オンライン機能はアップデート終了後も継続。ゴールドシャードを購入していたユーザーに対しては、購入額の移行機能が用意される予定だ。

新作の開発は、『B100X – Auto Dungeon RPG』のリリース後にスタートし、2020年下旬から2021年上旬にオープンベータを行い、2021年にリリース予定となっている。なお、『Buriedbornes』では現在バレンタインミニイベントが開催されている。イベントが発生してもバレンタインチョコがもらえない不具合が発生していたが、修正によって現在はチョコがしっかり貰えるようになっているそうだ。

記事中の作品を開発しているNussygameは、ohNussy氏が個人で運営している国内のインディーゲームスタジオ。ohNussy氏は、元々小さなゲーム会社でディレクターやテクニカルマネージャーをしていた人物。新作も含めたさまざまな情報が発表されたが、リリースされている『Ending Days』や『Buriedbornes』は、もちろん現在もプレイ可能。PCブラウザからも遊べるので、これを機会に興味を持った方は、プレイしてみるのも良いかもしれない。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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