『Anthem』の大規模改修が正式発表。コアのゲームプレイを改善するために、大幅な見直しをはかる

BioWareは2月10日、公式ブログを更新し『Anthem』の改修を発表した。ゼネラルマネージャーであるCasey Hudson氏はまず、1年前に『Anthem』をリリースしたことはスタジオにとっての新たな領域への挑戦だったと振り返る。新しく異なることに挑戦したことは楽しくも恐ろしいことであったとし、プレイしてくれた人に感謝しているとコメント。ジャベリンのデザインをする人々の創造性や空中や格闘戦を極めている人を見るのが本当に楽しかったと喜び、チームとチームがゲームにおいてした仕事を誇りに思うと語る。しかし一方で、もっと同時にできることもあるし、プレイヤーが求めているものがあると切り出した。

BioWareのチームは1年にわたって、シーズンコンテンツを実装しながら、安定性の向上やパフォーマンスとQoLの改善をしてきたと語る。一方で『Anthem』にはもっと楽しいルートシステムや長期的なプログレッション、達成感のあるエンドゲームが必要であるというユーザーの声を聞いてきたと言及。そうした部分を改善し、ゲーム体験のポテンシャルを最大限まで引き出すためには基礎的な改修が求められ、アップデートや拡張以上の大幅な見直しが必要になると語った。

それゆえに、これから数か月にかけては、ゲーム体験における長期的な再設計と、目標達成のループに関するコアゲームプレイの見直しをはかり、意味のあるリワードによってチャレンジやプログレッションへの動機付けをおこなっていくと表明した。テストとイテレーションに時間を割き、ゲームプレイの改善を優先していくとも付け加え。一方で、ゲームとして評価されている部分である、空中移動や戦闘、SFファンタジーの設定は損なわれないようにするとも語っている。

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現在のバージョンの『Anthem』は運用していくとしながら、フルシーズンイベントは取りやめ、チームは大きな将来的なテコ入れに移るとも発表。イベントやストアの更新は続けられ、過去のシーズンイベントや天変地異コンテンツの再訪は可能とのこと。また一周年記念イベントが今月末よりおこなわれるという。新しい世界を創造するというミッションを実現するのは簡単ではないが、プレイヤーのフィードバックを受けながら改善していきたいと、意気込んでHudson氏は投稿を締めている。

『Anthem』は2019年2月にEAより発売されたアクションRPG。舞台となるのは、創造を始めた神々に見捨てられた世界。天変地異により生物たちが邪悪に染められた世界にて、プレイヤーはフリーランサーとしてジャベリン・エグゾスーツを選んで身に着け、大地を探索する。装備品の性能・パークがランダムで決まるランダムロールシステムを採用しており、ハック・アンド・スラッシュ型の作品としても期待されていた。しかしながら、世界観やビジュアル、戦闘などについては評価されながらも、BioWare自身が指摘しているように、ルートにおける問題や価値あるリワードの不足、それによるミッションをプレイする動機づけの欠如、エンドゲームコンテンツの歪さ、そしてゲームプレイのループのぎこちなさなど、繰り返し遊ぶためのゲームデザインに問題を抱えており、高い評価を得ることができていない。セールスについても奮っておらず、国内外で安価でセールされることも多々。失敗の烙印を押されることも少なくなかった。

『Anthem』開発の内情を伝えてきたKotakuのJason Schreier記者は昨年11月に、独自の情報元より「『Anthem』は見捨てられていない」と報告。ゲームは大規模改修がおこなわれ、ミッション構造やルートシステム、そしてワールドマップが大きく変えられる。クエストやソーシャル要素、難易度や進行システムなど主要部分もテコ入れされると報道していた。おおむね今回の公式発表の内容と合致している。またSchreier氏は、アップデートにおける形態については、その時点ではわからないとしながらも、『Anthem』を所持しているプレイヤーにフルプライスの金額を払わせることにはならないだろうともコメントしていた(関連記事)。

大規模改修によって立て直しをはかる『Anthem』。ルートシューターとしては疑問視されながらも、独自の世界観や滑空などシステム面にポテンシャルを見出すプレイヤーは少なくない。これから茨の道が続くと予想されるが、BioWareは新たな『Anthem』を披露し、旧プレイヤーのかつて寄せられていた期待に応えられるのだろうか。

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