魔王退治の「その後」を描くRPG『勇者死す。again』PS4/Switch/Steamにて2月26日発売へ。世界を救った勇者が過ごす、衰弱死するまでの5日間

DEGICAのゲームブランドDEGICA GAMESは2月10日、『勇者死す。again』を2月26日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switch/Steam。

DEGICAのゲームブランドDEGICA GAMESは2月10日、『勇者死す。again』を2月26日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switch/Steam。価格は3980円。本リマスター版では、桝田省治氏書き下ろしの追加シナリオを含め、いくつかの新要素が追加されている。

『勇者死す。again』は、2007年にケータイアプリとして配信が始まり、2016年にPS Vita向けとしてリメイク版が発売された『勇者死す。』のリマスター版。魔王討伐後、勇者が衰弱死するまでの5日間を描いたマルチシナリオRPGだ。舞台となるのは、魔王、勇者、亜人、神や魔物もいる典型的なファンタジー世界。主人公の勇者は、冒険の末に魔王ギールを打倒した人物。魔王と刺し違え、勇者も命を落としたためにそのまま消え去るはずだったが、神によりあと5日間の命をもらい、衰弱死するまでの時間を使って世界を巡ることになる。

魔王が倒れた後の世界には、大きな脅威が過ぎ去ったからこその問題が発生している。資材として森の木を伐採しようとする村人と、生活基盤である森を守ろうとする森人。脅威が去ったことで、仕事を失いつつある傭兵たち。死に場所を求める魔物と、魔王ギールの復活を企んでいるものがいるという噂。勇者はこうした問題と対峙することになるが、残された時間は5日間しかなく、時間が足りない。更に、復活した直後は全盛期の能力を持っているものの、時間が経つにつれて勇者は次第に弱く衰えて、戦闘にも影響が生じる。そのため、勇者は制限の中で何を成すのか選択し、時に解決を諦めながら、最後の時間を過ごしていく。

勇者には誰かを愛していた記憶はあるものの、記憶の一部を失っているため、それが誰だったのか思い出せない。作中には、勇者に恋い焦がれていた姫、汚れた土地を浄化しようとしている魔女、経済で世界復興を目論む美少女商人など、8人のヒロインたちも登場。それぞれの問題は彼女たちとも密接に関わっており、ゲームプレイによって関係性が変わり、特別仲良くなったヒロインとは子供を残すこともできる。

5日間が終わり、勇者が死した6日目には、葬儀が行われる。勇者の過ごした5日間によって、葬儀の規模や参列者、ヒロインたちによる弔辞が変化。勇者の影響によるその後の世界の経過も、後日談として描かれる。残された短い時間の中で、どのようなエピローグを過ごすのか。魔王と勇者亡き後の世界は、どうなっていくのか。RPGのその後を描いたことが本作の特徴の一つと言えるだろう。

新たに発売される『勇者死す。again』には、桝田省治氏の書き下ろしにより、勇者が死んだ後の物語がさらに追加されているほか、伊藤賢治氏による新メインテーマを含めた新規BGMの追加、クロサワテツ氏による新規メインビジュアル、ギャラリーモードの追加、勇者が強い状態の際に弱い敵との戦闘がキャンセルされる簡易戦闘、オートで戦闘が進行するオート機能、2周目以降にスキップ機能が新たに導入されている。また、2月14日には、ティザーサイトが公式サイトとしてリニューアル。ゲームの解説やキャラクター紹介、桝田省治氏のインタビューなどのコンテンツが追加予定だという。本作が気になる方は、公式サイトもチェックしておくと良いだろう。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2575