レトロアーケードギャラリー「バック・トゥ・ザ・アーケード」が移転費用を募るクラウドファンディング実施。レースゲームを中心に収集・展示してきたミュージアム

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千葉県八千代市で、ドライブゲーム/レースゲームを中心にレトロなアーケードゲーム筐体を集め、レトロアーケードギャラリーとして運営してきた「バック・トゥ・ザ・アーケード」が、移転費用を募るクラウドファンディングを開始した。目標金額は250万円。2月7日13時30分時点で、43人のパトロンから支援総額70万7000円を集めている。クラウドファンディングの期間は、2月27日まで。資金が集まった際には、クラウドファンディング手数料を除いた約200万円が敷金・礼金などを含めた移転費用に充てられ、約20坪の現在の店舗から、より広い約40坪の場所へ移るという。広くなったスペースには、アーケード版『THE [email protected]』を含めた新しいレトロアーケード筐体が設置される予定だ。

「バック・トゥ・ザ・アーケード」では、過去のアーケードゲーム筐体が廃棄処分されたり、海外へと流れていく現状に心を痛めた同店のオーナーが、平日は会社勤めをしながら休日を利用して運営しているという。1プレイあたりの料金ではなく時間制が採用されており、入館料金は30分500円、1時間800円、1日券は5000円。

選定基準の一つとしてあげられているのが、「誰かが残そうとしなければ遊べなくなってしまうタイトル」。移植されていても、家庭用とアーケード版では入力機器の違いから体験が異なるドライブゲーム/レースゲームの大きな筐体を中心に、ゲームセンターではなく自由に遊べるミュージアムとして展開(ゲーム文化保存研究所)。アーケード版が1995年に稼働した『セガラリーチャンピオンシップ』、名越稔洋氏がプロデュース手掛けた1994年のアーケード向け作品『デイトナUSA』、『頭文字D ARCADE STAGE』シリーズ、『リッジレーサー』『サイバーコマンド』など、約20坪の空間には20以上の筐体が設置され、全国からレトロなアーケードファンが集い、過去を懐かしむだけでなく、未だ最速を目指す挑戦が繰り広げられていたという。2015年から営業を始め、2018年には移転をしつつ、2019年11月下旬の休館まで、約4年半の期間運営されてきた。

クラウドファンディングが成功し無事移転費用が得られた際には、旧店舗に設置されてきた筐体にくわえて、倉庫3箇所に保管されてきたアーケード筐体も設置され、より充実したラインナップになるそうだ。『アウトラン』『デイトナUSA』『湾岸ミッドナイトMaximum Tune』など、各シリーズものの歴代筐体が置かれ、人気筐体については複数の設置も予定されている。

また、ナムコが開発した戦車対戦ゲーム『トーキョーウォーズ』、対戦型TPS『サイバーコマンド』の2タイトルは対戦台が置かれるほか、新規にアーケード版の初代『THE [email protected]』1席や大型筐体、ビデオゲーム筐体、メダルゲームなども導入。快適なフロアで、より多くのレトロなアーケードゲームが遊べるようになるという。

リターンは、最低金額500円の場合はステッカー。1000円からは30分フリープレイ券など施設の利用チケットが用意されており、1万円でプレオープン招待、高額リターンには貸切券や1年間無料券など得られる。チケットは、オープン1か月後から使用でき、有効期限は1年。移転費用が低く抑えられた際には、新しい筐体の購入費用やメンテナンス費用などに充てられる。また、これまで使ってきた倉庫の解約を行い、固定費の削減により黒字化や、毎日運営も目標とされている。移転先については明記されていないが、千葉・神奈川・東京都を対象に移転先を探していたツイートから、その範囲内が移転先となるのだろう。

なお、国内におけるレトロなアーケードゲームを保存しようという試みは、埼玉県熊谷市にあるタイトー熊谷TSS内2Fの倉庫に保存し、不定期に一般開放を行っている「アーケードゲーム博物館計画」や、インベーダーゲームを中心としたビデオゲームやピンボールなどを保管する「日本ゲーム博物館」(2016年より移転準備のため休館中、2022年頃再開予定)が愛知県にあるなど、「バック・トゥ・ザ・アーケード」以外にも存在している。こうした活動を見ると、ゲームはすでにただの娯楽ではなく、芸術や文化になっているのだろう。

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