任天堂『バンジョーとカズーイの大冒険』の「名前の由来論争」に決着。「万丈と克仁」が起源だった

『バンジョーとカズーイの大冒険』の、名前の由来をめぐる論争に決着がついたようだ。どうやら主人公2匹の名前の由来は、元任天堂社長の山内溥氏の親戚にあるのだという。Video Games Chronicleが伝えている。

任天堂が1996年に発売した『バンジョーとカズーイの大冒険』。Rareが開発した同作は、23年以上経過した現在でも根強い人気を誇っており、Xbox 360でもリマスターが発売されたほか、主人公であるバンジョーとカズーイは『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にはファイターとして参戦を果たしている。同作については未だ語られることが多いが、その中でもたびたびあがるのは、バンジョーおよびカズーイの名前の由来だ。熊のバンジョーと鳥のカズーイ。名前の由来は楽器であるとコミュニティ内で認識されていた。具体的には、はじき楽器のバンジョーと、鳴らし楽器のカズー。ともにアフリカを由来とした楽器とされており、オープニング映像でそれらしき楽器をバンジョーとカズーイがともに演奏していることから、楽器説がほぼ確実であると思われていた。

しかし最近になり、楽器説に真っ向から反論する説が登場。その説とは、バンジョーとカズーイの由来が「山内溥元社長の親族である」というもの。バンジョーは、山内元社長の孫(もしくは次男)である山内 万丈氏からとったもので、カズーイは山内元社長の長男である山内 克仁氏からとったものだという。楽器などは関係なく、当時社長を務めていた山内溥氏の親族の名前をつけたという説である(関連記事)。

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この説を支持するのは、かつてRareに在籍していた開発者が数多く存在するPlaytonicに所属する開発者であったAndy Robinson氏。『バンジョーとカズーイの大冒険』に携わったスタッフ複数名にヒアリングをし、バンジョー=万丈 カズーイ=克仁説を昨年に提唱している。当時開発を総指揮していたGregg Mayles氏は、バンジョーの由来については山内 万丈氏であるとしながら、カズーイの方はわからないとコメントしていた。

Robinson氏は現在、ゲームメディアVideo Games Chronicleの編集長である。Robinson氏は、日本に滞在している際に数多くのヒアリングをしたと語る。その上で、Video Games Chronicleにてブログコンテンツを立ち上げたことに際し、(事実関係を)ブログに記録するとコメント。バンジョーは、山内元社長の孫である万丈氏からとったもので、カズーイは山内元社長の息子である克仁氏からとったものであると断言した。昨年の説提唱時ははっきりとした証拠はなかったが、今は多くの手がかりのもと、この説を支持しているようだ。

「万丈と克仁」。ふたりの名前が変形され、最終的に「バンジョーとカズーイ」に落ち着いたようだ。なおRobinson氏によると、山内溥元社長がなくなった際には、この2人に任天堂株が譲渡され、一時的にふたりは任天堂の最大株主になっていたと付け加えている(その後任天堂は2人から株を買い戻し)。この「万丈と克仁」説は、『バンジョーとカズーイの大冒険』の音楽制作に携わったGrant Kirkhope氏にも「True」とお墨付きをもらっている。その他のオリジナルスタッフも支持していることを考えると、この由来は事実であると考えてもよさそうだ。

意外な形で決着がつけられた「バンジョーとカズーイ」の名前の由来論争。長年の時を経てこうした事実が明らかになること、それ自体が興味深い。『スマブラSP』のファイターになっている関係で、未だふれることも多いかと思われるバンジョーとカズーイ。『万丈と克仁の大冒険』になっていたかもしれない。そんな風に考えると、なじんだ熊と鳥のデザインも違った風に見えてくるだろう。

 

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