PS4『Dreams Universe』で『The Last of Us Part II』をPS1風に“デメイク”する作品が見事。本家ディレクターも反応

現在PlayStation 4向けにアーリーアクセス版として販売中の『Dreams Universe(ドリームズユニバース)』で、『The Last of Us Part II』を本作で再現したユーザーが現れた。しかも初代PlayStation風。

現在PlayStation 4向けにアーリーアクセス版として販売中の『Dreams Universe(ドリームズユニバース)』。ゲームクリエイティブ・プラットフォームである本作ではプレイヤー独自のゲームを制作・共有でき、その制作自由度の高さは大きな特徴だ。日々さまざまな作品が投稿されているなか、発売が待たれる『The Last of Us Part II』を本作で再現したユーザーが現れた。しかも初代PlayStation風で。

YouTuberのBearly Regal氏は1月31日、『The Last of Us Part II – PS1 Edition』と名付けた作品の映像を投稿した。冒頭ではPS1の起動画面から再現。『Dreams Universe』では音楽も作成可能だが、この特徴的な起動音は、サウンドレコーダーツールを使って実機のものを録音したのかもしれない。そして、『The Last of Us Part II』の開発元Naughty Dogがかつて使用していたスタジオロゴまで再現している。

ゲーム内容は、昨年公開されたゲームプレイ映像を参考にアレンジしているようだ。簡素なメインメニューから、ファイアフライのセーフハウスを舞台にするチャプター3を選択すると、主人公エリーがジョエルを探してセーフハウスを訪れるゲームプレイが開始。3Dポリゴン黎明期を思わせるグラフィックにデメイクされており、PS1初期の作品だと言われても不思議ではない出来だ。

このステージでは、先に進むために必要なヒューズをセーフハウスにて入手するも、それをきっかけにクリッカーが登場。戦闘シーンは無いものの、察知されまいと物陰や茂みに隠れるなど、慎重にステルスプレイをおこなうあたりは『The Last of Us Part II』風だと言えるだろう。全体的に独特の荒さを表現しながら、エリーが壁に近づくと手をついたり、不安定な場所ではバランスを取ろうとするなど、細かいところにはネタ元の特徴でもあるリアルなアクションを取り入れようとしていることが分かる。

*Naughty DogのディレクターNeil Druckmann氏が、プレイしたいとコメントを寄せる。

制作者のBearly Regal氏によると、『The Last of Us Part II – PS1 Edition』の制作には2週間ほどかかったという。31×32サイズのテクスチャを7〜8種類制作し、これを組み合わせてステージを構築したそうで、3Dスカルプチャーの各面に異なるパターンを作ることでテクスチャのバリエーションを出したとのこと。また、『Dreams Universe』のコミュニティを見渡すと、自身はとりわけクリエイティブというわけではないと謙遜し、本作を数時間学べば誰でも素晴らしい作品を作れるだろうとアドバイスしている。

ちなみに、Regal氏はこれまでにも『Dreams Universe』で制作した作品を投稿しており、以下の映像は『DEATH STRANDING』のPS1風デメイクだ。ほかにもPS1風『サイバーパンク2077』や、『METAL GEAR SOLID HD EDITION』の再現などをおこなっている。興味のある方は同氏のYouTubeチャンネルをチェックしてみてはいかがだろうか。

なお『Dreams Universe』は、2月14日にアーリーアクセスを終え正式リリースを迎える予定だ。プレイヤーから寄せられたフィードバックを元にアップデートをおこなうほか、開発元Media Moleculeが本作で制作したストーリーモード「アートの夢」や、新たなチュートリアルなどが追加される。そして、『The Last of Us Part II』は5月29日に発売予定となっている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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