『The Last of Us Part II』北米向けレーティングのコンテンツラベルには、スタジオ初の「ヌード」「セクシャルコンテンツ」項目あり

『The Last of Us Part II』北米向けESRBレーティングのコンテンツラベルには、前作と違い「ヌード」「セクシャルコンテンツ」項目あり。Naughty Dogの作品としては初。

Naughty Dog(ノーティードッグ)が開発中の最新作『The Last of Us Part II』。当初は2020年2月発売予定となっていたが、さらなる磨き上げを図るため5月29日に延期となっている。そんな同作の北米向けESRB(Entertainment Software Rating Board)レーティング区分は、公式サイトや昨年9月に公開された以下トレイラーに記載されているように、前作と同じ「M」(17歳以上対象)。ただし、注意すべきゲーム内表現として記載されるコンテンツラベルには相違があると、海外メディアのDualShockersが指摘している。

2013年に発売された前作『The Last of Us』のコンテンツラベルは、「Blood and Gore(流血や四肢切断描写)」「Intense Violence(生々しくリアルな暴力描写)」「Strong Language(放送禁止用語や卑語などの露骨・頻繁な使用)」「Sexual Themes(性的事柄に関する言及)」の4項目。そして続編『The Last of Us Part II』では、上記4項目のうち最初の3つはそのままに、「Sexual Themes」ではなく、露骨ではない性行動や部分的なヌード描写を含む場合のある「Sexual Content」ラベルが確認できる。そのほか「Nudity(ヌード描写)」「Use of Drugs(違法薬物の使用描写)」のラベルも含まれている。Naughty Dogの作品にて、コンテンツラベルに「Sexual Content」「Nudity」が含まれるのは、『The Last of Us Part II』が初だ。

同作の暴力描写については、新キャラクター「Yara」「Lev」が登場する2017年のトレイラーにて、首吊り時の筋肉のこわばりや血管の浮かび上がりなど、ゲームエンジンの進化により生々しさが増した暴力描写が話題となった(関連記事)。一方で性的描写については、まだ明かされていない状態だ。これまでに公開されたトレイラーでは、19歳になった主人公エリーと、親友ディーナとのロマンスが描かれていた。二人の関係性を描く一環としてセクシャルコンテンツが含まれるのだろうか。また本作を巡っては、これまでに公開された情報から、エリーが妊娠するのではないか、キャラクターが性的暴行を受けるのではないかといった説がコミュニティ上で展開されている。ちなみに性的暴行に関しては「Sexual Violence」という別のラベルが用意されてはいるが、実際に同ラベルが当てはめられたケースは『ef – a fairy tale of the two.』(成人指定)といったごく一部のタイトルのみ。示唆するレベルであれば、「Sexual Content」など他のラベルが当てはめられている。

*2017年公開のトレイラー

The Last of Us Part II』は、2013年に発売されたサバイバルアクションゲーム『The Last of Us』の続編。前作の出来事の後、19歳になったエリーは、ワイオミング州ジャクソン郡にある生存者たちの拠点にて、普通のティーンネイジャーらしい平和な生活を送っていた。だが、とある事件を機に平和な日常は終わりを告げる。愛する人を傷つけた者たちへの報復劇となる本作では、暴力のサイクルや、暴力をいかにしてプレイヤーに響かせるかが、ひとつの主題として描かれる。エリーとジョエル、エリーとディーナといったキャラクター間の人間ドラマ。進化したビジュアルやアニメーション、強化されたステルスシステム、ジャンプや回避などの新しいアクションを引っさげた、ディスク2枚組の濃厚かつ大ボリュームな一作となる。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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