『Summer Pockets REFLECTION BLUE』PC向けに6月26日発売へ。Keyの人気離島ADVに4つのルートを追加し、日常パートやおかしなエンドもプラス


ビジュアルアーツのゲームブランドKeyは1月31日、全年齢向け恋愛ADV『Summer Pockets REFLECTION BLUE』を6月26日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Windows)。初回限定版の価格は税別9800円。コンプリートアートブック、Na-Ga氏によるA4サイズ描き下ろしアクリルスタンド、ひげ猫団ブックカバー、ホログラフィックカードセットなど、初回限定特典に加えて7つの特典を同梱した豪華限定版は税別2万9800円。予約受付開始は2月28日。発売日の発表にあわせて、オフィシャルサイトが公開されている。

『Summer Pockets REFLECTION BLUE』は、2018年6月にWindows向けとしてリリースされた『Summer Pockets』に、新作1本分にも相当するという多数の新要素を追加したノベル形式の恋愛アドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、まともなインターネット環境や信号機もない人口2000人ほどの離島、鳥白島(とりしろじま)。この島にはコンビニが1件あり、電気や上下水道は整備されている一方、井戸も現役で公衆電話もまだ残っている。

主人公は、亡くなった祖母の遺品整理のため、夏休みを利用して島の外からやってきた少年、鷹原羽依里(たかはらはいり)。鷹原は、かつて水泳部に所属し泳ぎに打ち込んでいたが、とある事情から水泳と距離を置くように。現在は素行も悪くなり、通っている男子校や家でも居場所を失っている少年だ。自分のことを知っている人間がいない場所で夏休みを過ごしたい、そんな風にも考えていた鷹原は、クールで人見知りをする少女鳴瀬しろは、島の駄菓子屋でバイトをしていて老若男女から人気のある少女空門蒼、古い地図を片手に島を彷徨うお嬢様久島鴎、やりたいこと探しをしているドイツ系ハーフの少女紬ヴェンダースなど、鳥白島で少年少女と出会い、ノルタルジックな風景の中、新しい仲間たちと共にひと夏の思い出を作っていく。

原案は『AIR』『CLANNAD』などを手掛けた麻枝准氏。無印版『Summer Pockets』においては、Keyらしい楽しげな日常と感動的な物語を描き、ユーザーから高評価を獲得している。

『Summer Pockets REFLECTION BLUE』では、サブヒロインだった野村美希及び水織静久がメインヒロインへ昇格。日本各地を巡り鬼の昔話を集めている少女、神山識が新ヒロインとして登場。チャーハンが好きな親戚の女の子加藤うみに個別ルートが追加されるほか、通常シナリオの追加や、卓球ゲームの強化も行われている。2019年12月に放送されたKeyの公式放送によると、新キャラクター神山識は、鳥白島に関わりのある人物。無印版『Summer Pockets』から登場している海と空の属性を持つ少女に続いて、陸の属性をもっており、灯篭流しが始まった理由なども語られる。日常ルートには、”仲間たちと色んなことをする”複数人イベントが追加され、島民を巻き込んだ大会が起こったり、ドタバタと楽しいシナリオが描かれる。また、『リトルバスターズ!』における筋肉センセーションや、『Rewrite』におけるおっぱいエンドのような、おかしなエンドも収録されているそうだ。

なお、無印版『Summer Pockets』は、PC/Nintendo Switch/iOS/Android向けにリリースされており、英語版がSteamでリリース予定とされている。無印版の内容は『Summer Pockets REFLECTION BLUE』にも含まれているが、先行して本作を遊んでみたい方は、こちらを購入してみるのも良いだろう。またiOS/Android版には、卓球ゲームと島モンファイトが収録されていない一方で、課金によって遊べるルートを増やす方式がとられており、共通ルートに加えて鳴瀬しろはルートが最後まで無料でプレイできる。