『Call of Duty: Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア)』のマルチプレイにて、マップのエリア外へと抜け出せるバグが発見され話題となっている。具体的には、プライベートマッチでの観戦モードにバグが存在し、特定のルール設定とチーム変更操作によって、マップ内外を自由に移動できるというもののようだ。そして、今月初めに開始した「SEASON ONE」にて追加された新マップ「Vacant」でこのバグを使用したプレイヤーが、マップ外の様子を収めた映像をRedditに投稿し注目を集めている。
Vacantは、荒廃したオフィスのあるマップだ。過去のシリーズ作にも登場しており、本作のためにリメイクされた。本来は小規模なマップであるものの、投稿された映像を見ると、マップの外には広大なエリアが広がっていることが分かる。Vacantは、Ground War用マップ「Port of Verdansk」の中に存在するため同マップも確認できるが、それ以外にも同じくGround War用の「Tavorsk District」や「Karst River Quarry」、さらにスペシャルオプスの作戦「ヘッドハンター」の舞台となったスタジアムなども映し出されている。つまり、通常のゲームプレイでは気付くことはなかったが、本作に登場するマップのいくつかは同じエリアの中に隣り合って存在していたということになる。
映像ではさらに、円形の要塞のような建物や、丘の上に建つモニュメントのような構造物、またダムも確認できる。円形の建物については、『Call of Duty: Modern Warfare 2』のキャンペーンミッション「収容者#627」の舞台となった収容所に似ているという指摘が見られる。テクスチャが貼られていなかったり、構造の一部が抜け落ちていたりと製品レベルのクオリティとは言えないが、かなり広大な環境となっているようだ。別のRedditユーザーが、スタジアム付近の上空から周囲を見渡す映像も投稿されている。
本作においては、バトルロイヤルモードの追加の噂があり、今回のバグによって発見された広大なエリアは、そのマップとして使用されるのではとの見方がある。これまでにはPC版のデータ解析により、「BR」モードを示唆する記述や、同モード用のマップとされる画像などが発掘されている(Charlie INTEL)。その画像のマップは、今回の映像で見られた各マップを擁する形で構成され、ダムや円形の建物も存在する。
Vacantなどのマップでマルチプレイをおこなうにあたって、このような広大なエリアをマップ外に用意することは明らかに不自然。バトルロイヤルモードの追加は正式には発表されていないが、開発元Infinity Wardはプレイヤーの気づかないところで、その準備を進めていたということなのだろうか。ともあれ、観戦モードを利用した今回のバグについてはいずれ修正されそうだ。