『PUBG』にて「第二のブルーゾーン」の導入実験が実施される。待ち伏せプレイを減らすと同時に、偶然性を低める狙い
『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)にて、12月6日から12月9日にかけて、第二のブルーゾーンの実装を実験する「BLUEHOLEモード」が開催された。同モードでは、安全地帯を示すサークル内に「インナーブルーゾーン」(電磁パルス)が生成。これにより、安全地帯の中央部に籠もって待ち伏せするという、受け身な戦略が取りづらくなる。インナーブルーゾーンは次の安全地帯の予告にもなっており、通常モードとは違った立ち回りが求められるだろう。
インナーブルーゾーンが実験されている理由として、現状だと次の安全地帯を予測できないことから、偶然有利な場所にいたプレイヤーがドン勝する確率が高くなっていると説明されている。また次の安全地帯を予測できない状況では、敵と戦う時間よりも、ブルーゾーンと戦ったり、安全地帯に向かってマラソンしている時間の方が長くなるという事態が頻発。インナーブルーゾーンを導入することで、偶然性を低めると同時に、より能動的な立ち回りが求められるようになると期待されている。ブルーゾーンが増えることで、安全地帯が狭まり、会敵機会が増えることも意味するだろう。
具体的な仕組みとしては、安全地帯縮小のフェイズごとにインナーブルーゾーンが生成(最後のフェイズは除く)。インナーブルーゾーンは次の安全地帯を示していることから、安全地帯の内側に生成され、大きさも次の安全地帯と同じとなる。そして通常のブルーゾーンと同様、ゾーン内にいるプレイヤーに持続ダメージを与える(次のフェイズのブルーゾーンと同ダメージ)。これにより、安全地帯の縮小箇所を予測して待ち伏せするという戦術が困難になる。
このBLUEHOLEモードは、「TPP/FPP視点、SQUAD、Erangelマップ、最大64人」という条件下で、同作のPUBGラボにて期間限定で実施された。PUBGラボは11月に追加された新機能であり、テストサーバーとはまた異なる趣旨のもと、試験段階のコンテンツをいち早く試すことができる。主に本実装が決まっていない実験的な機能や設定を試す場として使われており、今回のインナーブルーゾーンも、通常モードに導入されるのかは決まっていない。なおPUBGラボでは現在、プレイヤーの実力をもとにしたランクシステム「Skill Based Rating」が検証中だ。こちらは既存の生存タイトルシステムとは違い、マッチの順位、キル数、敵のレーティングなどを加味してレーティング/ランクが変動する仕組みとなっている(関連記事)。
また『PUBG』のPlayStation4版は現在、PS4版1周年記念ログインボーナス期間中。日本時間12月10日午前8時59分まではログインボーナスとして「PLAYERUNKNOWN SET」、12月10日午前9時から1月10日午前8時59分までは「Year One – SCAR-L」スキンが入手可能となっている。