「2020年のゲームコンソール」にNVMe SSDが搭載されるとサムスンがコメント。PS5やProject Scarlettに採用か

日本サムスンは11月19日、「Samsung SSD Forum 2019 Tokyo」を東京で開催した。このイベントでは、同社の最先端のNAND Flashを搭載した幅広いラインナップのSSD製品の展示や、関連技術の講演を実施。その中で、「2020年のゲームコンソール」について言及されていたことが明らかになった。PC Watchが報じている。

Samsung Electronicsのメモリ事業部商品企画チーム専務ハン・ジンマン氏は、「Storage Innovation for 2020 and Beyond」というテーマで講演をおこなった。同氏は、同社が今年8月に量産開始を発表していた第6世代V-NAND搭載SSDを来年に市場投入することや、分野別のソリューションについて紹介。そしてコンシューマ向けの話題の中で、2020年にはゲームコンソール(家庭用ゲーム機)にNVMe SSDが搭載されると述べたという。NVMeはPCにて普及が進んでいるストレージインターフェースで、高速なデータ転送速度が特徴である。

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Image Credit: PC Watch

講演で示されたスライドでは、ロード時間の短縮を目的に、最適化(optimized)されたNVMe SSDがゲームコンソールに搭載される時代が2020年に来るとしている。ロード時間を比較したグラフも提示され、それによるとシステムの起動にはHDDでは49秒、SATA SSDは29秒かかっているところ、NVMe SSDではさらに半減以下。『モンスターハンター』の起動にかかる時間はHDDでは38秒、SATA SSDは13秒で、NVMe SSDはさらに半減している。

ただ、NVMe SSDのロード時間については具体的な数値は示していない。また、どのコンソールでのテストなのか、『モンスターハンター』とはシリーズのどの作品を指しているのかも不明だ。とはいえ、従来よりも高速化することは、インターフェースのスペックからして間違いないだろう。たとえばPS4 Proが採用するSATA 3.0の最大データ転送速度は6Gbps、NVMeではPCI Express 3.0×2接続の場合16Gbpsに達する。

そして気になるのは、ジンマン氏が言うNVMe SSDが搭載されるコンソールとは何を指しているのかである。講演では具体名については言及していないようだが、2020年というキーワードから、同年のホリデーシーズンに発売予定のPS5や次世代XboxのProject Scarlettの可能性が高そうだ。いずれもSSDをストレージに採用する。

特にPS5においてSIEは、高速なSSDを搭載することをこれまでアピールしてきた(関連記事)。また、今年5月にはメディア関係者向けに『Marvel’s Spider-Man』の素材を用いたデモを披露。当時はまだ「次世代機」と呼ばれていた開発中のPS5と、PS4 Proにて同じシーンのロード時間を比較した場合、PS4 Proでは約8秒だったところ、PS5では1秒かからずして読み込み。そして、ニューヨークの街中を高速移動した場合、PS4 Proではロードが追いつかなくなるのに対し、PS5ではスムーズに移動している。これは搭載ストレージの違いだけを比較したものではないと思われるが、ローディングにおいてストレージ機器は重要な要素のひとつだろう。

SIEは、PS5には「超高速アクセスが可能なカスタムSSD」を搭載すると発表しており、何らかの独自仕様となることが予想される。ハン・ジンマン氏の講演では最適化されたNVMe SSDと言及されていたが、この最適化がカスタムを意味していると受け取れなくもない。なおProject Scarlettについては、マイクロソフトは「次世代のSSD」を採用すると発表している(関連記事)。

もっとも、ジンマン氏が具体的にPS5やProject Scarlettについて触れていない以上、NVMe SSDがこれらの次世代コンソールに採用されるかどうかは推測の域を出ない。ただ、2020年のゲームコンソールにはSSDの時代がやってくるというサムスンの主張については間違いなく、SSDの主要メーカーのひとつである同社がその一端を担うことになるのだろう。

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