ソニー・ミュージックエンタテインメントのゲームレーベルUNTIESは11月13日、『幻走スカイドリフト』を12月12日に発売すると発表した。価格は税込2980円で、ダウンロード版のみ。今回発表された発売日は、Nintendo Switch及びSteam版のもの。PlayStation 4向けにも発売が予定されているが、そちらは後日配信予定。また、Nitendo Switch版では11月28日から12月31日、Steamでは発売から12月19日までの期間、発売を記念して20%オフのセールが実施される。なお、当初は2019春の発売が予定されていたが、夏に延期された後、今回の発表に至っている。
『幻走スカイドリフト』は、インディースタジオilluCalabが開発し、2015年夏に開催されたコミックマーケットC88にて頒布された東方Projectの二次創作作品。博麗霊夢や霧雨魔理沙、古明地こいしといった東方のキャラクターたち20名がタッグを組んでレースを繰り広げるアクションレースゲームだ。2人1組で走るキャラクターたちは、片方がボードの代わりとなり、もう片方のキャラクターはその上に乗るスタイルでレースへ参加。
キャラクターにはそれぞれSPEEDやBOOST、AIRといったステータスが設定されており、ボードになっているキャラクターのステータスが、速さなどに影響する。スペルカードを使って妨害を行ったり、時に上下を交代したりしながら、16のコースで1位を目指していく。ストーリーが用意されたキャンペーンモードに加えて、最大7人でのマルチプレイに対応したオンライン対戦に対応。また、キャンペーンモードをクリアすると、秘密のエピソードが解禁されるそうだ。
過去にはSteam/Switch間でのクロスプレイに対応し、PS4とのクロスプレイにも対応する予定だと発表されていた。今回のリリースにあたっては新たなコンテンツも実装されており、新キャラクターはとして、東方紺珠伝に登場した地獄の妖精「クラウンピース」に加えて、もう1キャラクターが追加予定。クラウンピースは先頭を走っているキャラクターの上に月を落とし、当たるとクラッシュさせるラストワードを持つキャラクター。月は一定時間コースに残り続け、当たり判定も残っているそうだ。新ステージは、レインボ―ロード風の月面遊園地「静かの海」に加えて、かなり力を入れた既存コースのアレンジコースが用意されているという。
本作を開発しているilluCalabは、元大手ゲーム会社勤務で京都在住のゲームデザイナーEIKI氏が代表を務める同人サークルだ。2018年にSwitch版も発売された入力した言葉が魔法になるダンジョンRPG『魔法の女子高生』、デッキ構築型アナログカードゲーム「ハートオブクラウン」のPC版『ハートオブクラウンPC』、「魔法少女まどか☆マギカ」の二次創作作品であるハートフル魔法少女育成フリーゲーム『Incubator -インキュベータ-』、コミックマーケットC95で頒布されたポストアポカリプスサバイバルADV『世界の終わりとキミとぼく』、スマートフォン向けに『はむころりん』など、オリジナル作品や二次創作ゲームを多数開発している。
また現在は、「BitSummit 7 Spirits」で展示されていたアクションゲーム『Project “Alice”』、デジゲー博2019にて展示予定の3Dアクション『獣王武陣』を開発中だという。同氏の作品は全体的にクオリティが高く、無料公開されている作品もあるので、これを機に知った方は過去作にも触れてみてはいかがだろうか。