Infinity Wardは11月12日、『Call of Duty: Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア)』向けにアップデート・バージョン1.08を配信し、パッチノートを公開した。この中には、先日再調整が約束されていた、長射程を誇るショットガン「725」のバランス調整も含まれている(関連記事)。
まず725に関して、前回のアップデート1.07では、エイム時と腰撃ち時共に弾のバラつきを増加させ、さらに有効ダメージ距離を減少させる調整を実施。しかし、依然として長距離からワンショットキルできる強武器を維持していたため、コミュニティからは不満の声が上がっていた。そこで今回のアップデート1.08では、725の射程距離を短くしたと説明されている。
*725の調整の検証は6分47秒あたりから。
YouTuberのXclusive Ace氏は、今回のアップデート内容を検証する映像を投稿しており、725の調整具合についても調べている。その中で同氏は、散弾の“ペレットごと”の有効ダメージ距離は確かに減少しているとコメント。しかし、アップデート前後で確実にワンショットキルできる距離を比較した結果、エイム時にはアップデート後の方がやや射程が伸びる結果に。これは散弾のペレットの拡散具合に原因があるようで、Xclusive Ace氏は壁を撃って弾痕を比較している。
腰撃ち時のペレットの拡散範囲はアップデート前後でほぼ変わらないのに対し、エイム時はアップデート後は拡散率が下がっている。つまり、より多くのペレットが敵にヒットする確率が高まっており、結果的にエイム時の射程が伸びることとなったようだ。こうした725の調整内容についてRedditなどでは、むしろ強化していると困惑や批判の声が上がっている。ただ、腰撃ち時に関しては長距離での性能がさらに弱体化されているため、理解を示す意見も見られる。
本作のマルチプレイのデザインディレクターを務めるJoe Cecot氏は、725の調整にあたってはその魂を維持することに注意を払いたいとしていた。もともと比較的遠距離の敵に対しても威力を発揮する武器という設定のため、ほかのショットガンと同じになっては意味がないということだろう。そこで今回の調整では、基本的な威力を下げながら、エイム時と腰撃ち時の性能差を広げる方向を取ったようだ。今後また調整をおこうかどうかについては、現時点では言及されていない。
Reports have been coming in of a large scale battle in the rural farmlands near Verdansk.
Grab your squad and drop in now. pic.twitter.com/4TK3pF6HqS
— Call of Duty ? (@CallofDuty) November 12, 2019
今回のアップデート1.08では、725と同じく強武器とされていたアサルトライフルM4A1について、腰撃ち時の弾のバラつきを増加させ、さらに敵の頭部へのダメージを低下させる調整もおこなわれた。また、FALはリコイル増加とエイム速度アップ、EBR-14もエイム速度アップさせ、さらにアサルトライフル全般の腰撃ち時の弾のバラつきを調整したとのこと。
足音については、かがんで歩いた状態と通常の歩き、軽く走った状態、スプリントした場合など、それぞれの状況に合わせて異なる足音を再生するように変更。かがみとエイム時には、従来よりも静かに歩くことができるとした。ただ、先のXclusive Ace氏の検証では、かがんで歩いた場合でも歩行速度をかなり落とさない限り、アップデート前と足音に違いはないとしている(映像の1分42秒あたりから)。
このほか、ピカデリーマップにおけるTeam DeathmatchとDominationでのリスポーン位置を調整。噴水近くにあったBフラッグもバスがあるエリアに移動させている。また、RIOT SHIELD使用中に爆破ダメージを受けない場合があったことや、チャレンジのUIと進捗が同期しない問題などを修正。クラッシュを防ぐためのバックエンドの改善もおこなわれた。