『CoD:MW』ショットガン「725」のさらなる調整を開発元が約束。弱体化されるも、依然として長距離での威力を維持


Call of Duty: Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア)』向けのアップデート・バージョン1.07が先週配信され、新たなマルチプレイマップやゲームモードの追加、バグ修正やバランス調整などがおこなわれた(関連記事)。この中には、コミュニティ内で話題となっていたショットガン「725」の弱体化も含まれていたが、その武器バランスについては依然として不満が渦巻いており、開発者がさらなる調整を予定していることを認めた。

725は、2発の弾を装填可能な中折式ショットガンだ。ショットガンながら、比較的遠距離の敵に対しても威力を発揮する武器として収録されている。ただ、上の映像にあるようにマップの遥か遠くの敵までも“狙撃”でき、またこれ程ではないにしても、通常の立ち回りの中では射程の長さとショットガンならではの威力が大きく活躍する。もちろんデメリットも存在する武器だが、あまりに強いためコミュニティからはバランス調整の要望が開発元Infinity Wardに寄せられていた(関連記事)。

今回のアップデートでは725に対し、エイム時と腰撃ち時共に弾のバラつきを増加させ、さらに有効ダメージ距離を減少させる調整がおこなわれた。つまり、命中精度と射程を下げた形である。しかし、バランス調整後も長距離での威力を発揮し続けているようだ。YouTuberのHutch氏は、ショットガンとして一般にイメージする射程よりもはるかに遠い距離から、一撃で敵を仕留めていく725の映像を投稿し、その性能に疑問を呈している。Hutch氏は調整前と比べると確かに変化は見られるとしているが、Redditでも同様の映像が複数投稿されており、何も変わっていないという感想が多く寄せられている。

本作のマルチプレイのデザインディレクターを務めるJoe Cecot氏は11月10日、Hutch氏の映像を引用したうえで、今後725のさらなる調整をおこなう予定であることを明らかにした。同氏によると、体力が減った状態でなければ、稀におこっている非常に長距離でのワンショットキル(rare very long shot)は発生しなくなるという。同氏の言う稀とは、長距離から撃ったにも関わらず、散弾のペレットがすべてヒットする場合のことを指しているようだ。その“非常に長距離”には、この映像で見られる距離も含まれているのかどうかは定かではない。

またCecot氏は、良い武器であってもパッチひとつでガラクタに変わることがよくあるというコメントを受け、バランス調整にあたっては、725の魂を保つため注意を払いながらおこなっているとも述べている。725はもともと長い射程を特徴のひとつとしているため、その部分は何らかの形で残したいという意味だろうか。

とはいえ、プレイヤーからの批判の中心はその有効射程の長さにある。実際のショットガンでは、特にスラグ弾を使用した場合などで100m近い射程を実現しているという指摘も見られるが、ゲーム体験として楽しいものにならなければ批判の声は止むことはないだろう。プレイヤーの中には、725を削除すべきだという意見も見られるが、これに対してCecot氏は「No」と拒否している。どのような形で調整されるのか注目を集めそうだ。725の調整を含むアップデート時期については言及されていない。