『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』ゲームプレイ情報が生放送にて公開。怪盗団の成長した姿を描く『ペルソナ5』の後日談アクションRPG

アトラスは11月4日、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』の情報番組、「初出しオタカラ情報をお届け!『ペルソナ5 スクランブル』初生放送」を放送し、『P5S』の情報を公開した。

アトラスは11月4日、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(以下、P5S)』の情報番組、「初出しオタカラ情報をお届け!『ペルソナ5 スクランブル』初生放送」を放送し、『P5S』の情報を公開した。『P5S』は、『ペルソナ5』エンディング後から半年後の夏休みを舞台に、心の怪盗団が日本全国を旅するアクションRPG。コーエーテクモゲームスのω-Forceが開発する、『ペルソナ5』の後日談作品だ(『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』後ではないので注意)。対応プラットフォームはPlayStation 4及びNintendo Switch。現在の開発状況は90%程度で、2020年2月20日発売予定。通常版の価格は税別8800円、限定版は税別13800円となっている。

『P5S』の物語は、『ペルソナ5』で描かれた事件の解決から半年経った夏休みに、純喫茶ルブランへ心の怪盗団が集まるところから始まる。屋根裏へ再び集結した怪盗団のメンバーたち。旧交を温める中キャンプや旅行へ行こうという計画が持ち上がり、旅の準備をすることになるが、準備の最中に消えたはずの異世界へ迷い込み、シャドウが人から願いを奪う姿を目撃する。現実世界でも日本各地で謎の「改心事件」が発生しており、この事件を追うためキャンピングカーで日本全国を巡る―――というのが本作のあらすじとなる。『ペルソナ5』から半年後ということで、ストーリーでは進級したり、大学生になって成長した怪盗団のメンバーが描かれているという。

本作では、新キャラクターも登場する。プレイアブルキャラクターでもある「ソフィア」は、人間の良き友人になるという目的以外を覚えていない記憶喪失の少女。ジョーカーたちとは異世界で出会い、バトルへ協力してくれるようだ。長い髪が胡散臭そうな捜査官「長谷川善吉」も、『P5S』の登場人物の一人。警部補として日本全国で発生する改心事件を追いかけているというが、警察組織とは因縁のある怪盗団とどのような形で遭遇しストーリー上で関わっていくことになるのか、重要なキャラクターになりそうだ。

また、「渋谷編特集映像」では個性的な歌とファッションで大ブレイク中だというアイドル「柊アリス」が登場。遊園地のような装いとなった異世界の渋谷を2Dアクション風の視点で進む様子や、生放送の中では佐倉双葉が「アリスの城に突入するだけ」というシーンも確認できたが、渋谷には彼女のパレスが展開されているのかもしれない。

生放送では、本作のディレクターを務めているコーエーテクモゲームスの隈部氏がゲストとして登場しており、隈部氏によるゲームプレイも放映された。さまざまな『P5S』の情報も語られており、具体的には基本システムは通常攻撃ボタン連打で攻撃が繋がり、ボタンの組み合わせで多彩な技が繰り出せるアクションRPGとなるようだ。

しかし、基礎部分こそ無双シリーズを踏襲し、多数の敵を相手に立ち回るシーンも存在するものの、レベル制の成長システム、銃撃やペルソナによるスキル、属性による弱点や耐性・テクニカル、ワンモアや総攻撃など、『ペルソナ5』の戦闘にあった要素の数々がアクションRPGのシステムに落とし込まれている。短い紹介の中でもかなり『ペルソナ5』らしさが感じられるものになっていた印象だ。中ボスのアークエンジェルを相手に戦うシーンでは、相手を拘束するスキルや、ボスにデバフをかけながら4人のキャラクターを順に操作するシーンもあり、RPG寄りの作品に仕上がっていそうだ。隈部氏は、本作をゼロから全部を作り直したとも語っており、そこからも『P5S』に対する力の入れようが窺える。今回公開されたのは、通常戦闘と中ボス戦だったが、ボス戦ではオブジェクトを使って大きく動きながら戦うボスなどもいるそうだ。また、一人のキャラクターを使い続けることもでき、開発チーム内にも奥村春のみを使うプレイヤーがいるという。

バトルにおけるキャラクターの紹介も行われた。ジョーカーは、『ペルソナ5』本編同様にワイルドの能力を持つキャラクター。他のキャラクターの場合は、コマンド選択中は時間が停止するだけだが、この時ジョーカーはペルソナの切り替えができ、敵の攻撃にあわせてペルソナを切り替え吸収したりなど、状況に応じたスキルや耐性を持ったペルソナへと交代させながら戦闘可能。ベルベットルームがどのようになっているのかはさておき、アルセーヌ以外に「モコイ」や「バイコーン」、「ピクシー」などのペルソナも確認できており、ペルソナを入手し合体させる要素もあるようだ。また、ジョーカーにはペルソナの数だけモーションが用意されているという。

ほかに、高巻杏は力よりも魔で戦うキャラクターで炎のエンチャントが可能、坂本竜司は特殊攻撃を全て溜められアーマースキル持ち、ソフィアは回復が得意でタイミングよく攻撃していくと火力と範囲が伸びるキャラクターになっているという。また、環境を使って戦う要素があり、パトカーを爆破して火炎属性の爆発を巻き起こしたり、ファントムムーブで信号機などのオブジェクトの上へ飛び移り特殊な攻撃を繰り出したり、奇襲してチャンスエンカウントを発生させることができるそうだ。

また連携特典も発表されており、PS4版では『ペルソナ5』または『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』のセーブデータがあれば、Switch版では『大乱闘スマッシュブラザーズSpecial』を遊んだことのある本体なら(ジョーカーの有無は関係なし)、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の先制攻撃時の戦闘曲「Take Over」が通常戦闘曲として使用可能になるDLCが手に入る。なお、約2時間にも及んだ放送の内容はYouTubeにてアーカイブが公開されているほか、モルガナによる『P5S』の情報公開動画「P5S 旅するモルガナ通信#1」でも新情報の公開中。11月5日18時にジョーカーのキャラクター紹介映像がプレミアム公開予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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