『オーバーウォッチ 2』正式発表。PvEストーリーに力を入れつつ、PvPは1&2のプレイヤーが肩を並べてプレイ可能

『オーバーウォッチ 2』正式発表。『オーバーウォッチ 2』はPvEストーリーに力を入れつつ、PvPは1&2のプレイヤーが肩を並べてプレイ可能。新ヒーローとしてはSojournが発表されている。

Blizzard Entertainmentは11月2日、米国カリフォルニア州で開催中のファンイベントBlizzCon 2019にて『オーバーウォッチ 2(Overwatch 2)』を正式発表した。【対応プラットフォーム追記 2019/11/03 5:55】対応プラットフォームはPC/Nintendo Switch/PS4/Xbox One(日本国内における対応機種は変更される場合あり)。

本作については海外大手のESPNが事前に情報をリークしていたが、このたびその存在が正式にアナウンスされた。BlizzCon 2019のオープニングセレモニーに登壇したJeff Kaplan氏は、今日何を言うのか忘れてしまったけど検索すれば情報が出てくるから助かるよと、リークネタで笑いを取りつつ新作の情報を公開した。

今回公開された新ショートアニメーションでは、ヌルセクターに襲撃されたパリを救出すべく、ウィンストン、メイ、トレーサーが現地に向かう。ピンチに陥るが、ゲンジ、マーシー、ラインハルト、ブリギッテ、そしてエコーが集結。見事パリを救うことに成功する。

『オーバーウォッチ 2』はチーム対戦型シューター『オーバーウォッチ』の続編。ゲームエンジンをアップグレードし、新しいPvEモード、PvPモード「プッシュ(Push)」、進化したライバル・プレイ、新マップ、そして複数の新たなヒーローを搭載してパワーアップする新作だ。
(追記 2019/11/02 5:15)「プッシュ(Push)」はチーム同士が中央に配置されたロボットの制御権を奪い合うモード。敵拠点までロボットを推し進めたチームの勝利となる。
(修正 2019/11/02 6:03)Jeff Kaplan氏より、新ゲームエンジンではなくゲームエンジンの大幅なアップグレードであると説明されたため、文面修正。

現行の『オーバーウォッチ』では、期間限定イベントとしてPvEコンテンツをプレイでき、ナラティブ部分を拡大する機会としてPvEが活用されている。新作ではストーリーミッションや、リプレイ性の高いCo-opコンテンツのヒーローミッションがプレイ可能。ヒーローのレベルアップシステムやアビリティのカスタマイズ機能が搭載される。

もちろんチーム対戦型シューターというコア部分に変わりはなく、新しいPvPモードとして「Push」が追加される。Push用の新マップはカナダ・トロントが舞台。新ヒーローとしてはSojournがアナウンスされたが、他の新ヒーローも登場予定。既存ヒーローのビジュアルもアップグレードされる(公式サイトよりサンプルが確認可能)。

気になる現行『オーバーウォッチ』との住み分けについては、全マップとヒーローを共有する「シェアード・マルチプレイ環境」になるとJeff Kaplan氏より説明された。1と2のプレイヤーが肩を並べて遊べる。『オーバーウォッチ』で入手した実績・コスメティクスアイテムは全て引き継ぎ可能だ。

 

BlizzCon 2019 「Overwatch: What’s Next」パネルセッションで公開された追加情報についてはこちらの記事を参照。

 

【UPDATE 2019/11/02 4:55】
以下、プレスリリースより掲載:

「オーバーウォッチ2」の特長

CO-OP任務でチームを組み、パワーアップして、力を合わせて世界中で勃発する圧倒的な脅威の数々に立ち向かいましょう。

ストーリー任務:ウィンストンやトレーサー等の前作「オーバーウォッチ」のメンバーに新世代のヒーローが加わり、新生オーバーウォッチの誕生の物語を体験できます。プレイヤーは「オーバーウォッチ」の壮大な物語の中に踏み入り、熾烈な4人プレイの任務に挑んで、新たな世界的危機に立ち向かいます。異なるヒーローたちとチームを組んでストーリーを進めながら、オムニックの部隊であるヌルセクターから世界を守るために戦い、ロボット部隊の攻撃の背後にある秘密を暴き、世界中で勃発する新たな脅威と対峙します。

ヒーロー任務:招集を受けたオーバーウォッチ・チームが世界中に派遣され、ロボットの襲撃から都市を守り、タロンのエリートエージェントを倒し、世界を掌握しようとする悪の組織と戦います。リプレイ性の高いこのモードで、プレイヤーはお気に入りのヒーローをレベルアップして、より強力なオプションでカスタマイズできるようになります。カスタマイズすることでアビリティをより進化させ、ラインハルトの「ファイア・ストライク」で周囲の敵を炎上させたり、トレーサーの「パルス・ボム」で高威力の連鎖爆発を引き起こしたりします。圧倒的な敵の勢力を相手に戦う上で、これらのパワーアップが大いに役立ちます。

続編ではゲームエンジンが大幅にアップグレードされており、協力プレイ(PvE)ではより大きなマップが利用可能になり、任務で遭遇する新たな敵や勢力の種類も増加しています。また、本作ではビジュアルも強化されており、ヒーローたちの「オーバーウォッチ 2」における新たな外見が細部まで詳細に描かれています。

また、「オーバーウォッチ 2」は本シリーズにおいて好評をいただいている6v6対戦プレイの新たな時代の幕開けとなるものです。前作のヒーロー、マップ、モード、そして既存の「オーバーウォッチ」プレイヤーの実績や獲得したアイテムのコレクションのすべてが引き継がれることに加えて、続編では拡大を続けるヒーローリストに複数のプレイ可能な新ヒーローが追加され、さらなるマップやロケーションが加わってゲーム内世界が拡大します。さらには、新たなマップタイプの「プッシュ」が登場します。「プッシュ」では2つのチームが競い合い、モノを押すのが得意なロボットにマップの目標物を相手陣地へと運ばせます。

「『オーバーウォッチ 2』では、前作のプレイヤーから要望が寄せられていた、ストーリー主導の協力プレイが実現します。これはずっと私たちがやりたいと考えていたものです」とBlizzard EntertainmentのプレジデントであるJ. アレン・ブラックは語ります。「ゲーム内で、この壮大な物語の新章を描くことを楽しみにしています。また、お気に入りのヒーローをやり込んでカスタマイズすることが可能となった、まったく新しい協力プレイを皆さんにプレイしてもらうことを楽しみにしています。もちろん、皆さんにご愛顧いただいている現在の『オーバーウォッチ』のすべてがパワーアップして登場します」

「オーバーウォッチ 2」でも、Blizzardは既存の「オーバーウォッチ」コミュニティのサポートを継続します。現在の「オーバーウォッチ」プレイヤーも「オーバーウォッチ 2」のプレイヤーと一緒にPvPマルチプレイで対戦することが可能です。さらに、現在の「オーバーウォッチ」プレイヤーも「オーバーウォッチ 2」のヒーローとマップをプレイすることができます。「オーバーウォッチ 2」の時代になっても、既存のコミュニティにとってPvPの核となる体験は引き続きダイナミックかつ高いプレイ価値を持ち続けることになります。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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