『CoD:MW』では、民間人への誤射はご法度。赤ちゃんを撃つと特別な演出でお仕置きを食らう

 

今月10月25日にローンチを迎えたActivision/Infinity Wardの『Call of Duty: Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア)』。本作のキャンペーンモードでは市街地が戦いの場となることもあり、CIAエージェントのアレックスや、ロンドンでテロ対策任務に就くギャリックとしてプレイするプレイヤーには、民間人を撃つことは許されていない。そして誤射してしまった場合において、本作にはほかの民間人とは異なる対応を持つNPCが存在していたことが明らかになった。海外メディアEurogamerなどが報じている。なお本稿においては、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』キャンペーンモードのネタバレを含んでいるので、注意して読み進めてほしい。

 

まず通常の民間人を誤射した場合。プレイヤーは、たとえばイギリス・ロンドンのピカデリーサーカス周辺や、架空の中東国家ウルジクスタンの市街地などで任務をこなす。状況はさまざまであるものの多数の民間人がそこにはおり、もし誤射、あるいは故意に撃った場合は「民間人の犠牲は許されない。誤射には気を付けろ!」や「民間人を殺してしまった。誤射には注意しろ!」といったメッセージが流れ、直前のチェックポイントに戻される。プレイヤーのミスとして、やり直しとなるわけだ。

イギリスのカムデン・タウンでのミッション「大掃除」においても、民間人と接することになる。ここでは、上述したイギリス・ピカデリーにてテロを起こした組織アル・カターラのアジトがロンドン北部にあるという情報を得て、プレイヤーはイギリス軍特殊空挺部隊(SAS)のジョン・プライス大尉らと共に現地に情報収集に向かう。そのブリーフィングでは、プライス大尉が「いいか、非戦闘員もいるはずだ。誤射するなよ」とプレイヤーに釘を刺す。

アル・カターラのアジトであるアパートでは、男女問わず組織のメンバーらが銃を手に抵抗を試みてくるため、ひと部屋ずつ制圧しながら上階へと登っていく。そして4階に向かうと、部屋の中から男女の言い争う声が。男は組織への忠誠を主張し、女は男の身を案じて引き止めようとしているようだ。これを聞いたプライス大尉は「誤射するなよ」とあらためて注意を促す。

部屋に突入すると、そこにいたのは女性のみ。あわててベビーベッドに駆け寄り、鳴き声をあげる赤ちゃんを抱きかかえて撃たないようプレイヤーらに懇願する。ここでその非戦闘員である女性を誤射した場合は、先述した通常の民間人と同じメッセージが流れチェックポイントからやり直し。では、もし彼女の子供を撃った場合はどうかというと、「子供は戦闘員ではない」という別のメッセージが流れるのだ。

子供を誤射しても同じようにチェックポイントに戻されるが、これを連続して繰り返すと、3回目には「注意せよ」とまた別のメッセージが出て、今度はキャンペーンモードのミッション選択画面まで強制的に戻される。通常の民間人では、何度撃とうがチェックポイントからやり直しであるのに対して、明らかに違った対応となっていることが分かる。ミッション選択画面に戻されても同じチェックポイントから再開できるが、ロードし直す必要があり、一種のペナルティのようにも映る対応である。

振り返ってみると、ブリーフィングにて誤射するなと言われた際にはベビーカーを押す女性の映像も流れており、このミッションでは民間人、特に子供への誤射はあってはならないとプレイヤーに意識付けられていた。

「注意せよ」というメッセージは、英語版では「Are you serious?」となっておりニュアンスが異なる

本作では、一部を除き仲間のキャラクターをエイムしている間はトリガーを引いても撃つことはできない仕様となっている。プレイヤーに民間人を撃たせたくないならば、これを民間人にも適用することはできただろう。そうしなかったのは、戦場にて民間人を誤射することや故意に撃つことの重大性をプレイヤーに知らせたかったのかもしれない。

ちなみに、今回の赤ちゃんがいる部屋に突入した際、その直後であれば母親の女性を誤射しても(仲間からは叱責されるが)お咎めなしとなっている。民間人と認識する前の段階での誤射はやむを得ないということだろうか。そして、母親を失いベビーベッドの中で泣いている赤ちゃんに対しては、エイムしてトリガーを引いても撃つことはできなくなっている。