カーネルおじさんと恋する純愛ADVがSteamで無料配信開始。KFC公式『I Love You, Colonel Sanders! A Finger Lickin’ Good Dating Simulator』

カーネルおじさんと恋する純愛ADVがSteamで無料配信開始。KFC公式『I Love You, Colonel Sanders! A Finger Lickin’ Good Dating Simulator』では、料理学校の生徒として、クラスメイトのカーネル・サンダースとの親睦を深めていくことになる。

ケンタッキーフライドチキンブランドを展開するKFCは9月24日、Steamにて『I Love You, Colonel Sanders! A Finger Lickin’ Good Dating Simulator』の無料配信を開始した。同作はカーネル・サンダースとの恋愛を楽しむ公式アドベンチャーゲームである。開発を担当しているのは、広告事業を展開している米国のPsyop。ゲームのオープニングアニメーションでは「カーネル」「教授犬」といった日本語表記があるが、ゲーム本編の対応言語は英語のみだ。

https://www.youtube.com/watch?v=cNQxsTKpFtw

同作はKFCの創業者でありイメージ・キャラクターでもある、ハーランド・デーヴィッド・サンダースことカーネル・サンダースとの恋愛を楽しめる史上初の公式デートシム。プレイヤーは将来有望な料理学校生として、クラスメイトのカーネル・サンダースとの親睦を深めていく。これまでのカーネルおじさんのイメージを変える、細身でダンディなサンダースとともに、フライドチキンの美学を学ぶのだ。登場するキャラクターは全部で9人。ゲーム自体は短いが、複数のエンディングが用意されている。果たしてサンダースは主人公をビジネスパートナーとして選んでくれるだろうか。また、2人の恋愛関係はどこまで発展するのだろうか。

本作の物語は、料理学校の学生寮の一室から始まる。壁には「鶏」という漢字が書かれた大きなニワトリのポスターが貼られており、主人公のセンスを疑いたくなるかもしれないが、少なくともチキンが大好きな人物なのだと読み取れる。目覚まし時計のアラーム音はもちろん、ニワトリの鳴き声。朝ごはんは、KFC好きには欠かせないビスケットだ。

主人公が通う料理学校は1学期わずか3日という超短期コース。そこでは個性豊かなクラスメイトたちとともに時を過ごすことになる。まずは小麦肌で愛嬌のある、おっちょこちょいなMiriam。主人公の幼馴染ポジションのキャラクターだ。続いて主人公のライバルとなるAeshleigh。高飛車で、何かと主人公にちょっかいをかけてくる。そんなAeshleighの友人Van Van the Man Manは、肉体美と髪型に余念が無い大男だ。そのほかにも愉快な少年Pop(本名Bob)や、どうみてもロボットなClank、影の薄い無名のクラスメイトが登場。若き主人公たちを指導するのは、黒メガネをかけ、フライ返しをくわえた教授犬のSprinklesである。

ユニークなキャラクターが揃っている本作。そんな中でも強烈なオーラを放っているのが、美しいあごひげをたくわえたカーネル・サンダースである。「私の名はカーネル・サンダースだ。カーネルと呼んでくれ」。そんなハンサムな自己紹介と優しい微笑みによりクラスメイトをすぐさま虜にしていった。緊張のあまり汗ばむ主人公にも、「まったく、このクラスルームはケンタッキーのフライヤーよりもホットだな!私のハンカチを使ってくれ」と優しさを見せてくれる。彼のハンカチからは、美味しそうなチキンの匂いが漂ってくる。

数々の格言を残していったカーネル・サンダースをモデルにしているだけあって、本作でもサンダースの台詞として格言が(やや強引に)挟み込まれている。「私が設けたルールはたった2つ。できることは全てやること。そしてやるならば最善を尽くすこと。これが達成感を掴むための唯一の方法だ」。なお本作ではサンダースが改良に改良を重ねた秘伝のレシピについて語るシーンがあるのだが、残念というべきか当然というべきか、フライドチキンのレシピは伏せ字で表示される。

斜め上を行くマーケティングで有名なKFC。これまでにも、邪悪なカーネルおじさんに監禁されるVRトーニングソフトの配信や(関連記事)、常識にとらわれない商品開発・マーケティング活動により注目を集めてきた。今年に入ってからも、母の日を祝うカーネル(?)の異様にセクシーなパフォーマンスや、カーネル・ロボコップのCMなどで全国の食卓をざわつかせてきた。

https://www.youtube.com/watch?v=s3X89FTADms

本作も宣伝活動の一環であることには違いなく、ゲーム内ではKFCジョークや、数々の事業に失敗してきたサンダースの人生談を交えつつ、フライドチキンやビスケットの魅力を語りかけてくる。対応言語は英語のみであるが、一味違ったカーネル・サンダースを見てみたい方はダウンロードしてみてはいかがだろうか。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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