『moon』Nintendo Switchで完全移植版が10月10日発売。プレミア価格のアンチRPGが20年ぶりの復活
オニオンゲームスは9月5日、アンチRPGADV『moon』を10月10日に配信すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch。価格は税込1980円。発表にあわせて、公式サイトがオープンされている。
戦闘のないRPG『moon』がNintendo Switchに完全移植じゃぞい!
10月10日(木)配信決定!只今、あらかじめダウンロード実施中!
お待ちかねの方もそうでない方も!この機会にぜひ遊んでみてほしいのじゃ!
公式サイト:https://t.co/nViNEitiiW#ムーン #ラブデリック #lovedelic #OnionGames pic.twitter.com/xA9nmH3wgr— オニオンゲームス公式(パパ)@新作RPG開発中! (@OnionGames_Papa) September 4, 2019
『moon』はラブデリックが開発し、1997年に発売されたPlayStation向けソフト。古典的なRPGの世界観では、民家に侵入してはタンスや壺を漁り、モンスターを見つけては経験値の糧として、勇者による暴挙の数々が行われている。近年のゲーム作品では、ゲームの世界をゲームとして構築したり、第四の壁を描いたタイトルもそう珍しくものではないが、本作は22年前に典型的なRPGの世界を違う視点から切り取った作品だ。
舞台となるのは、月の輝く夜に少年が、テレビの中に吸い込まれてたどり着いた、「ムーンワールド」というゲームの世界。「ムーンワールド」は、少年が遊んでいたゲームの世界で、レベリングに勤しみアニマルを殺してまわる勇者が徘徊している。少年は勇者の犠牲となったアニマルの魂を救済したり、世界の住人たちと交流して「ラブ」を集め、月の光を取り戻す。独特の台詞や変わった登場人物たち。味のあるグラフィックで描かれた世界が特徴的で、根強いファンが多数いるタイトルだ。
本作の移植を手掛けるオニオンゲームスは、ダークなストーリーのSTG『BLACK BIRD』や『勇者ヤマダくん』などを配信中で、元ラブデリックの木村祥朗氏が代表取締役を務める小さなゲーム開発チーム。今回発表されたNintendo Switch版は、オリジナルのmoonを手掛けたスタッフによる完全移植版となる。1998年に発売された廉価版以降、移植やリメイクが行われておらず、Amazonでは記事執筆時点で新品が4万4500円(中古でも6280円)と、20年前の作品としては高い値段が付けられていた。Nintendo Switchに移植され、安価で遊びやすくなることは多くのプレイヤーにとって朗報だろう。
戦闘のないRPG『moon』の復活を記念して、9月6日(金)の20時からOnion Gamesの Discordで緊急ラジオ生放送するぞい!
開発者らと一緒に発売決定を祝して乾杯じゃ!
最新情報や開発秘話がポロリするかもじゃぞ!?
オニオンラジオ:https://t.co/2UYZ3uZRkV#ムーン #OnionGames #オニオンラジオ pic.twitter.com/pDZV8ubjUQ— オニオンゲームス公式(パパ)@新作RPG開発中! (@OnionGames_Papa) September 4, 2019
なお、9月6日20時からオニオンゲームスのDiscordにて、『moon』の復活を記念した緊急生ラジオの放送が予定されている。ラジオには開発者が登場し、最新情報や開発秘話などが聞けるそうなので、開発者と共に祝杯を上げたい気分のファンや、本作に興味のある方は聞いてみてはいかがだろうか。