ゲームクリエイター中村育美氏がTango Gameworksを退社。キュートな身振り手振りでE3 2019を沸かせた女性
ゲームクリエイターの中村育美氏は9月5日、在籍していたTango Gameworksを退社したことをTwitter上で報告した。9年間同社に在籍し、ひとつの旅の終わりを感じたと語っている。すべての人々/ものに感謝と敬意があるとしながら、自分を必要としてくれる人がいる新しい世界へ行くと決意をにじませる。
After 9 years as Creative director & Art Director at Tango and Zenimax – I felt here is one of ends of the journeys . I learned from the talented people I've worked with and I respect. 🙏😊 Contact me if anyone wants to work with me! → https://t.co/4VKLdY2ejl pic.twitter.com/Hbsuta3Rgo
— Ikumi Nakamura 🪐@unseentokyo (@nakamura193) September 4, 2019
世界には無限の可能性があり、道はひとつではないとも。そのほか、世界は均等の取れたパズルのようなものであると語ったり、小さなピースを見落とさないでと話したり、物事は多面的であると語ったり、クリエイターとした独自の世界観を持つ、中村氏らしい示唆的なメッセージを発している。
中村氏といえば、E3 2019にて大きな注目を集めた人物。東京を舞台とするTango Gameworksの新作『GhostWire: Tokyo』におけるクリエイティブディレクターとして登壇した氏は、英語とジェスチャーを用いたかわいらしくも勇敢なプレゼンテーションを披露し、世界中のゲーマーの心を鷲掴みにした(関連記事)。カプコンに在籍し環境アーティストを経て、プラチナゲームズにて『ベヨネッタ』のコンセプトアーティストを担当。Tango Gameworksでは、『サイコブレイク』のThe KeeperやLaulaをデザインするなど、多岐にわたりアートワーク面での実績を持つ。クリエイターとして評価の高い中村氏は、E3でのその振る舞いにより、ある種のキャラクターとしても人気を博していた。
https://youtu.be/c9B5qhzKyhg?t=1305
※中村氏の登場は、21分40秒~
クリエイティブディレクターという要職を担っていた氏が、『GhostWire: Tokyo』発表後に退社するのはやや驚きがあるかもしれない。現時点ではまだ次の仕事は決まっていないようで、一緒に仕事することに興味のある人はLinkedInを介して連絡してほしいと呼びかけている。中村氏が『GhostWire: Tokyo』をどのように仕上げるのか期待されていただけに、やや残念な側面もあるが、才能と愛嬌あふれる氏の今後の活躍を期待しておこう。
※ 中村氏のお気に入りの歌は『Portal』の「Still Alive」だという。多くのゲーマーが強く共感できるであろう、シブい選曲だ