新型Nintendo Switchのスペック検証が海外で進められる。目玉のバッテリー持続時間から液晶の色温度といった細かい差異まで注目

任天堂は8月下旬頃から、Nintendo Switch本体の新モデルを順次販売開始する。基本的な仕様はこれまでのモデルと同じだが、バッテリー持続時間がより長くなっているのが特徴だ。ゲームや仕様状況によって異なるが、旧モデルでは約2.5〜6.5時間だったところ、新モデルでは約4.5〜9時間遊べるという(関連記事)。一部の国ではすでに出荷が始まっているようで、さっそく新旧モデルの比較がおこなわれている。

どちらのモデルも外観上の違いはなく、背面に表記されたモデル番号がHAC-001からHAC-001(-01)に変わっていることが見分けるポイントだと言える。テック系YouTuberのErica Griffin氏はJoy-Conを分解し、これまでに発売されたいくつかのモデルと比較しているが、こちらも特に違いは見られないという。もっとも、Joy-ConにおいてはBluetoothアンテナの改善が続けられており、初期のモデルと比べるとその点での違いはある。

また、アナログスティックが勝手に動く“Joy-Conドリフト”が一部で問題になっているが、こちらのパーツも従来と同じとみられるとのこと。モデルによってアナログスティックパーツの製造メーカーが異なることも確認できるが、Griffin氏はJoy-Conドリフトは経験していないとのことで、品質面での違いがあるのかは不明である。

上が新モデル、下が「スーパーマリオ オデッセイセット」の旧モデル Image Credit: Erica Griffin

新旧モデルの違いというと、ディスプレイの色温度が挙げられている。ホーム画面の白色の背景を見比べた場合、新モデルではやや黄色がかっており、旧モデルと比べて色温度が低いことが分かる。これについては以下のDigital Foundryの比較映像でも同様の指摘がされている。Nintendo Switchにはディスプレイの明るさの設定は存在するが、色温度の調整はユーザーレベルではできない。

ただErica Griffin氏は、昨年11月に発売された「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウセット」の本体でも似た傾向が見られたため、新モデルが今後も一律に色温度が低いとはまだ断言できないとしている。また、両モデルを並べて比較しない限り気になることはないだろうとも述べている。

目玉のバッテリー持続時間についてももちろん比較されている。Digital Foundryでは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の冒頭のシーンにて、スリープしないようカメラを動かし続けた状態で比較。旧モデルでは184分でバッテリー切れとなったところ、新モデルでは302分と64パーセント長く持続した。任天堂は同作の場合、旧モデルでは約3時間、新モデルでは約5.5時間としているため、ほぼそのとおりの結果となった形だ。

Nintendo Switchでは、NVIDIA Tegra X1をベースにカスタマイズしたCPUが採用されており、新モデルでは20nmから16nmプロセスに、メモリもLPDDR4からLPDDR4Xにアップグレードされていると見られている(iFixit)。Digital Foundryではゲームプレイ中の消費電力の比較もおこなっており、新モデルではエネルギー効率が大きく向上していることが分かる。これがバッテリー持続時間の伸びに繋がっているわけだ。

Digital Foundryは、ディスプレイの明るさを最大にした状態でのバッテリー持続時間の比較もおこなっている。すると、半分の明るさに設定していた先の比較と比べて、旧モデルでは22パーセント短くなった一方、新モデルでは15パーセントの減少にとどまった。このことから同メディアは、新モデルではディスプレイパネルの消費電力も改善されているのではないかとしている。Nintendo Switch向けには、シャープが低消費電力を特徴とするIGZOディスプレイを“新型モデル”に供給すると報じられている(WSJ)。この比較結果がIGZOの搭載を裏付けているとは断言できないものの、興味深い結果である。

YouTuberのGameXplainは、新旧モデルのロード時間を複数のゲームで比較。結果から言うと、わずかな差は出たものの誤差程度と言える。さらにゲームのダウンロード時間も比較している。2.9GBの『スーパーマリオメーカー 2』を複数回ダウンロードした平均時間で比較した結果、新モデルの方が1分ほど早く完了し、約10パーセント速かったとしている。

このほか、Digital Foundryは複数のゲームにてプレイ中のフレームレートの比較をおこなっており、ほんのわずかではあるが新モデルの方が常に高いパフォーマンスを見せていると述べる。ただ、GameXplainの同様の比較では、必ずしもそうとは言えない結果となっている。いずれにせよこの点については、人の目で判別できるほどの違いはないと言えそうだ。

これらの比較検証では、Nintendo Switchの新モデルは、バッテリー持続時間の向上以外については大きな違いがないことが確認された形だ。ディスプレイの色温度やダウンロード時間の違いは興味深い点ではあるものの、既存ユーザーの買い替えにまで繋がるかどうかは微妙だろう。なお新モデルは、同梱Joy-Conの色の違いにより「ネオンブルー・ネオンレッド」と「グレー」の2種類が販売予定。外箱に全面真っ赤な背景を使用しているのが旧モデルとの違いと言える。また、9月27日発売予定の「ドラゴンクエストXI S ロトエディション」と、10月10日発売予定の「ディズニー ツムツム フェスティバルセット」も新モデルになるとのことだ。

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