『フォートナイト』の新ペット犬が、バトルパス限定ペット犬とそっくりだと指摘。運営元Epic Gamesは謝罪し、返金対応を進める

『フォートナイト』の新ペット犬「ガンナー」が、シーズン6バトルパス限定報酬「ボーンジー」と酷似しており、限定品の再販ではないかと指摘。運営元Epic Gamesは謝罪し、ガンナーの削除および返金対応を進めると発表した。

『フォートナイト』のゲーム内アイテムショップにて8月14日、バックアクセサリー(ペット)の「ガンナー」が1000V-Bucksで販売された。このペット犬が、シーズン6のバトルパス報酬として実装されたバックアクセサリー「ボーンジー」と酷似していることから、限定品の再販ではないかとコミュニティ内で話題となり、KotakuEurogamerなど複数のメディアに取り上げられていった。

こうした指摘を受け、Epic Gamesは各種メディアに「リリースするべきではなかった」と謝罪のコメントを寄せている。同日、ガンナーはアイテムショップから削除された。数日中には購入済みのプレイヤーのロッカーから無くなり、購入額にお詫びの200V-Bucksを上乗せした合計1200V-Bucksがウォレットに返金されるという。すでに返金済みのプレイヤーにも、200V-Bucksが送られる(返金回数にもカウントされない)。

バトルパスの報酬として入手できるスキンアイテムは、バトルパス限定品という前提で実装されている。そのほかの手段では入手できない限定品が含まれているというのは、バトルパス購入のインセンティブのひとつである。実際、ゲーム内のバトルパスFAQにも「バトルパスで獲得した限定のビジュアルアイテムは、プレイヤーの所有物となり、いつまでも持っていられます。再び入手することはできません」と記載されている。ゆえにバトルパス報酬のストアでの再販には厳しい目が向けられる。

少し前にも、バトルパス限定報酬のリスキン版がストアで有料販売され、コミュニティ内で話題となったことがある。シーズン5のバトルパス報酬として登場したドリフトの水着仕様版であるサマードリフトというコスチュームが、今年6月アイテムショップに登場したのだ(Eurogamer)。同じキャラクターモデルではあるが服装が違うこともあり、許容範囲とするべきか、ユーザーの意見は分かれていた。

現在進行しているシーズンXは、これまでのシーズンを振り返る総集編、もしくはリミックス編のようなコンセプトになっており、バトルパス報酬にも既存スキンとテーマを共有するコスチュームが多い。今回問題となったガンナーも、よく見れば毛色や目の色、そしてバンダナのデザインが違う。シーズンXのテーマに合う、懐かしさを意識したスキンだったのかもしれない。もしくは、限定品の再販によりコミュニティがどう反応するか、テスト的に様子をうかがっていたのだろうか。いずれにせよ、既存のスキン、それもバトルパス限定品と酷似したコンテンツの販売には疑念の眼差しが向けられることがわかった。

なお『フォートナイト』ではシーズンXの開幕以降、時空の歪みによりマップに「裂け目ゾーン」が出現しつつある。先日のパッチ10.10では、メガ・モールがあったエリアに、懐かしのリテイル・ローが復活。そのほか新たな期間限定モード「ソードファイト」では、長らく保管庫行きとなっていたインフィニティブレイドを振り回せるようになる。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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