オンラインセッション用TRPGツール「TRPGスタジオ」無料公開。リプレイを簡単に動画/ゲーム化可能

フリーランスエンジニアのシケモクMK氏は7月29日、オンラインセッション用TRPGツール「TRPGスタジオ」を無料公開した。「TRPGスタジオ」はリプレイをワンボタンでゲーム化できることが特徴となっている。

フリーランスエンジニアのシケモクMK氏は7月29日、オンラインセッション用TRPGツール「TRPGスタジオ」を無料公開した。PC/スマートフォン/タブレット端末のブラウザ上で動作し、推奨ブラウザはGoogleChrome。同様のオンラインセッション用ツールとしては竹流氏の開発した「どどんとふ」があるが、「TRPGスタジオ」はリプレイをワンボタンでゲーム化できることが特徴となっている。なお、Twitter上でのトレンド入りに伴いアクセスが集中しているため、サービスが落ち着いてからの利用が促されている。

「TRPGスタジオ」は、GM(ゲームマスター)とPL(プレイヤー)に分かれてオンライン上でTRPGセッションが行えるツールだ。TRPGをプレイするために必要なチャット機能と、4面ダイスから100面ダイスまで7種類のダイスを搭載し、人を集めてルールブックが手元にあれば、オンラインセッションがプレイできる。

単にTRPGを遊ぶだけでなく、テキストと共にキャラクターの立ち絵を表示して、ノベルゲームやリプレイ動画のように見ることも可能。事前に素材を準備しておくことで、背景やBGMもシーンに合わせて変更でき、プレイ体験を盛り上げてくれる。キャラクターの立ち絵/背景/SE/BGMなどセッション用の素材群は、自分で用意してサーバーにアップロードすることもできるが、予めサーバー上にフリーの素材が用意されており、その中から選んで使用することもできる。

オンラインセッション時には、Twitterアカウントを利用してログインして、ルームを作成したり、参加したりして行う。また、部屋にGMとして参加している場合には、定型文を予め用意しておくシナリオ機能など全ての機能にアクセスできるが、PLの場合はキャラクターの操作に専念できるよう、操作キャラクターの制限などが加えられている。リプレイのダウンロードも、GMのみに限定されている。

「TRPGスタジオ」を開発したシケモクMK氏は、ブラウザ上でも動作し、簡単にノベルゲームが作成できる無料のゲームエンジン、ティラノビルダー/ティラノスクリプターを公開している人物だ。「TRPGスタジオ」に搭載されている機能の殆どは、前述した竹流氏によるオンラインセッション用ツール「どどんとふ」でも利用可能な機能だが、「TRPGスタジオ」にはティラノビルダー/ティラノスクリプターの技術が応用されていて、リプレイがノベルゲームや動画として公開可能になっている。そのままゲーム化することは勿論、リプレイをティラノビルダー/ティラノスクリプターのプロジェクトとして編集することもでき、TRPGセッションの動画化やゲーム化をサポートしていることが最大の特徴だろう。本ツールを利用したユニークなリプレイ動画./ゲームの登場に期待したいところだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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