『デス・ストランディング』レフン監督が演じるハートマン紹介トレイラー公開。21分ごとに心拍停止し、3分間あの世を彷徨う人物

『デス・ストランディング』ニコラス・W・レフン監督が演じるハートマンを紹介する新トレイラーが公開された。ハートマンは、21分ごとに心拍停止し、3分間あの世を彷徨い、AEDにより息を吹き返すというルーティンを繰り返している。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは7月28日、『デス・ストランディング(Death Stranding)』の最新トレイラーを公開した。もともとは7月21日にサンディエゴ・コミック・コン(SDCC)にて披露されたもの。5月に公開された発売日発表トレイラーにて初登場した、ハートマンというキャラクターに焦点を当てる内容となっている。ハートマンを演じるのは、「Drive」「Only God Forgives」「Pusher」などで知られるニコラス・W・レフン映画監督である。

ハートマンは、主人公サム(ノーマン・リーダス)と同じくBRIDGESに所属するメンバー。21分ごとに心拍停止し、3分間あの世を彷徨ったのち、AEDにより息を吹き返すというルーティンを繰り返している。息を引き取っている間は、あの世で家族を探しているという。今回のトレイラーは、AEDにより息を吹き返してから、次の心拍停止までの時間を示すのであろう砂時計をリセットする一幕から始まる。心拍停止までの21分間はダウンタイムに過ぎないと語っていることから、意図的に死を繰り返しているように考えられる。

その後は、21分間サイクルの生活や、映画・音楽の趣味についてサムに語りかけるハートマン。生活に必要な活動のほとんどは21分サイクルにおさまるが、睡眠や性行為は難しいという。書棚には、ショートフィルムやテレビドラマなど、21分の間に完結するエンターテインメント作品のコレクションがずらりと並んでいる。ハートマンが例として書棚から取り出したのは、チャールズ・チャップリンの監督デビュー作であるサイレント映画「恋の二十分(Twenty Minutes of Love)」。これまで自作のトレイラーに、作品に関する無数のヒントを忍ばせてきた小島氏ゆえに、「恋の二十分」のレファレンスにも、ハートマンの設定説明以上の意味が込められているのかもしれない。

同作はコジマプロダクション開発のPlayStation 4用ゲーム。主人公は、謎に包まれた「デス・ストランディング」の発生により分断された世界を再び繋ごうとする、サム・ポーター・ブリッジズ。ミステリアスなゲーム内容のほか、ノーマン・リーダス、マッツ・ミケルセン、レア・セドゥ、リンゼイ・ワグナー、ギレルモ・デル・トロ、トロイ・ベイカー、トミー・アール・ジェンキンス、マーガレット・クアリーという豪華キャスティングによっても話題を呼んでいる。5月に公開された発売日発表トレイラーでは、同作のアクション要素も確認できる(関連記事)。

なお2010年に一般上映されたレフン監督作品「Valhalla Rising」では、同じく『デス・ストランディング』に出演しているマッツ・ミケルセン氏(クリフ役)が主演を務めていた。余談として小島氏は、かねてから交流のあったレフン監督に、ミケルセン氏を紹介してもらえないか打診したところ、最初はキアヌ・リーブスを推薦されたと、今年のコミコンにて語っていた(The Hollywoold Reporter)。そんな仲の良さを感じさせる二人。『デス・ストランディング』ではレフン監督の友情出演が叶ったわけだが、小島氏の方も、レフン監督によるAmazon Originalsのクライムサスペンスドラマ「Too Old to Die Young」の第4話にカメオ出演している。

『デス・ストランディング』は2019年11月8日、PlayStation 4向けに発売予定だ。

Ryuki Ishii
Ryuki Ishii

元・日本版AUTOMATON編集者、英語版AUTOMATON(AUTOMATON WEST)責任者(~2023年5月まで)

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