「MAGES.」がドワンゴから独立し、ブランド統一へ。『STEINS;GATE』『OCCULTIC;NINE』で知られるADVメーカー

MAGES.は7月26日、親会社であったドワンゴから全株式の買取を行い独立し、これまで「5pb.」と併用されていた事業ブランドを「MAGES.」に順次統一していくと発表した。

MAGES.は7月26日、親会社であったドワンゴから全株式の買取を行い独立し、これまで「5pb.」と併用されていた事業ブランドを「MAGES.」に順次統一していくと発表した。MAGES.は、『STEINS;GATE』『OCCULTIC;NINE』などの科学アドベンチャーシリーズを代表にゲームや音楽事業などを手掛けてきた企業。5pb.は、MAGESが展開しているブランドで、共に志倉千代丸氏が代表を務めている。

今回の流れとしては、7月12日に志倉千代丸氏が代表を務めているCHIYOMARU STUDIOが、会社の経営陣が株主から株式を買い取って独立するマネジメント・バイアウトを行い、ドワンゴが所有していた全株式の買取を実施。KADOKAWAの連結子会社ではなくなり、独立を果たしている。また、独立したことに合わせて、7月26日にこれまでブランドとして展開していた「5pb.」を、「MAGES.」へ順次統一していくと発表した。なお、MAGES.の公式サイトによれば、現在MAGES.の株式はCHIYOMARU STUDIOが100%保有している。

独立の理由としては、変化の激しいエンタテインメント市場で、志倉千代丸氏が中心として柔軟かつ素早い経営判断を行い、これまでの経験とクリエイティブなノウハウを活かして、新しい価値の創造をしていくためであると、プレスリリースには記載されている。なお、KADOKAWAの連結子会社ではなくなったものの、今後も変わらずKADOKAWAグループとは良好な関係を続けていくそうだ。

ドワンゴは、最近になりKADOKAWA主導による事業の立て直しが図られている。直近の発表だけでも、2020年のニコニコ超会議と闘会議の合同開催、4月にサービス開始されたPCブラウザゲーム『エンゲージプリンセス』のサービス終了、ドワンゴが運営していた電ファミニコゲーマーのセクションごとの事業移管が発表されているが、今回のMAGES.の独立も、こうした流れに沿ったものであるだろう。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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