センス残念少女が“神絵師”を倒す『Re Painter』Steam向けに2019年内発売へ。中傷ではなくイラストをぶつけて妬む気持ちを晴らせ


個人開発者のこーひーあーる氏は、イラストをぶつけて神絵師を倒す2Dアクションゲーム『Re Painter』のSteamストアページを公開した。ストアページによれば、リリース予定は2019年夏から秋。PVもストアページ内で公開中となっている。なお、本作はゲームエンジンとしてUnityを使用し、一人で開発が行われている作品だ。

『Re Painter』は、ゲーム中で描いたイラストが必殺技になる短編アクションゲームだ。舞台となるのは、才能によって日々殺し合いが繰り広げられているクリエイターの世界。主人公は売れないイラストレーターであり、残念なセンスを持つ少女。そのセンス故に、自分の描いたイラストが誰からも認められず、可愛いイラストを量産する神絵師を腹いせに倒しに行くという。

神絵師は、ストレートに少女のイラストが可愛くないことを指摘してきたりするが、物理や誹謗中傷の類は効きづらいため、倒すには作品をぶつける必要があるといい、そこでイラストの出番となるわけだ。本作にはイラストを装備できるシステムと、イラストの描ける機能が搭載されており、自分で描いたイラストを装備して戦うことが可能。イラストはマウスやペンタブを使い、フリーハンドで描けるのは勿論だが、ストアページに公開されている動画には、最初にペンを入れたところを起点に、自動で綺麗な丸い線や三角形を描いてくれる機能が映されており、筆者も含め絵心がないプレイヤーでも綺麗な模様を描けるように配慮されている。

ゲーム内はドットで描かれており、神絵師はドットで描かれたイラストを具現化して、少女のクリエイター生命を絶とうとしてくる。襲ってくるキュートなイラストから身を守りつつ、こちらもイラストを繰り出して、可愛いが正義という定説を覆してやろう。

開発者のこーひーあーる氏は、爆弾を仕掛けておき流れてくる星を爆破する『ぱりんぱりん惑星』や、unity roomの利用規約そのものをゲーム化した『unity room利用規約』など個性的な作品を多数公開している人物だ。多くの作品はフリーゲームとして公開されており、現在開催中の「unity1week」参加作品『Golf』や『Re Painter』の体験版も含めunityroomでは12作品が遊べるようになっている。また、氏のTwitter上には制作の過程などが一部公開されているので、気になる方はこれらをチェックしてみるのも良いかもしれない。