出版社Insight Editionsは現在、アクション・シューティングゲーム『オーバーウォッチ』にまつわる料理本「Overwatch: The Official Cookbook」の予約注文を受付中だ。定価は35ドル(日本円でおよそ3800円)。発売予定日は10月1日。Amazonの他、Barnes & Noble、IndieBoundから予約が可能となっている。日本Amazonでも4180円で予約受付中だ。
この料理本は主に『オーバーウォッチ』作中の世界観や登場するヒーロー達をイメージしたオリジナル料理のレシピをまとめたものだ。単純にひと目観ただけでキャラクターの顔が頭の中に浮かび上がるものから、キャラクターの出身国にまつわる料理、好みや性格といった、キャラクターの内面を具象化したものまで、その内容は多岐にわたる。
例えば、かつてはギャングであり、ヒーローでもあったガンスリンガー、ジェシー・マクリーをイメージしたBISCOCHITOS。彼の活動拠点であるアメリカ・ニューメキシコ州において伝統的な背景を持つこのお菓子は、マクリーが戦いの最中ほっと一息入れるための料理として紹介されている。
インド原産の粗糖「ジャグリー」を使ったごま団子「TIL KO LADDU SESAME SWEETS」は、悟りを求めて世界を放浪するオムニック僧、ゼニヤッタ操るオーブをイメージした料理だ。同じくインド原産のお茶「チャイ」と一緒に頬張りたい。
その他にも、Polygonによれば、守護天使マーシーをイメージした、風邪を引いた時には欠かせないハチミツとレモン入りホットトディ「VALKYRIE’S FLIGHT」や、守護者となった破壊兵器、オリーサの顔そっくりなパフェ「ORISA SUNDAE」などが収録されるという。架空の日本を題材にしたステージ「Hanamura」に登場するラーメン屋「Rikimaru Ramen Shop」をイメージしたラーメンも掲載されており、日本出身のキャラクターであるゲンジやハンゾーと関連付ける形で、なんらかの日本食が記載されている可能性も高いだろう。
このレシピ本を手がけたのは、自主出版の世界で著名なChelsea Monroe-Cassel氏。「The Elder Scrolls: The Official Cookbook」や「World of Warcraft: The Official Cookbook」など、ファンタジー世界の料理やキャラクターイメージを現実の料理として表現するレシピ本を多数出版していることで知られ、過去にはその功績から、自主出版に送られる賞「Independent Publisher Book Awards」を受賞するなどしている。
本誌に掲載されているレシピは全編英語で綴られているものの、その内容はシンプルでわかりやすく、見た目としても読みやすいようにデザインされているため、簡単な英語力さえあれば、難なく料理を再現することは可能だろう。そうでなくても、ファンアイテムの一つとして立派に成立する作品だと言える。気になった方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。